oil on canvas 46cm x 36cm 2010
世の中の至るところで目にし、意識するしないに関わらず生活の一部だった制度や法律や習慣や流行や価値観。ある意味で生活を支配していたともいえるのに、私たちはすぐ忘れてしまう。戦前の軍国主義や最近のファッションまで、例を挙げればきりがない。例えば、お札の「顔」に7回もなった聖徳太子。「聖徳太子」=「一万円」が「当たり前」だったことが嘘のよう。
この絵を描くに当たって、聖徳太子のお札の顔を調べてみて驚いた。同じ絵に基づいているはずなのに、よく見ると結構違う。1958年から1984年まで発行された有名な一万円札の顔は、おっとりしたお坊ちゃん風。あまり頭が良さそうに見えない。この絵の顔は、どこか高貴で賢そうな五千円札に手を加えたもの。
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