2016/12/05

黒人女性に相変わらずの人気 美白クリーム

南アの黒人女性の間で美白クリームが流行っているという記事(「美白クリームが黒人女性に大人気」 )を4年前に書いたが、危険な成分を含んだ美白(というか漂白)クリームはいまだに市場に出回っており、また、美白クリームの人気は依然として衰えていないことが最近の調査でわかった。

ケープタウン大学と米ペンシルベニア州立大学の合同調査に協力した600人の黒人・インド系南ア人のうち33%が、「肌を白くする製品を使っている」と回答したのだ。調査結果は『SA Journal of Science』に発表された。

なぜ南アの有色人種女性は肌を漂白するのか。その理由は、肌が白いと「特権が増える。社会的地位が高くなる。雇用に有利になる。結婚に有利になる」と思われているため。「歴史的な人種差別感」や「化粧品会社のマーケティング」も原因と考えられる。

以前紹介した南アのセレブ、ムショザ(Mshoza)は「美白クリーム」どころか、漂白作用のある物質を皮膚に注入した。『ドラム』(Drum)誌のカバーに登場したときの見出しは、「醜い私にうんざりしたの」(I was tired of being ugly)。整形し肌を漂白したおかげで、「彼が前より愛してくれるようになった」という。そんな男とはさっさと別れた方が良いと思うけど。。。

漂白前後のムショザ(Biyokulule Online

この論文によると、アフリカ大陸全土、カリブ海、アジアなど、世界各地で美白クリームの人気は根強い。

スーパーモデルでディヴィッド・ボウイ夫人のイマン。漂白を認めてはいないが。。。(Biyokulule Online

問題は、危険な成分を含む美白クリームが市場に出回っていること。南アの場合、美白クリームは「薬品」ではなく「化粧品」扱いであることから、すべての成分を表示する必要がないという。そのため、目に見えて肌が白くなる効果はあるものの、使用が禁止されている危険な成分を忍び込ませるメーカーが後を絶たない。そして、消費者には、違法成分を使っている商品なのか、安全で信頼がおける商品なのか、区別がつかない。

ウガンダ、ケニア、南ア、ガンビアなど多くのアフリカ諸国が、漂白作用のあるクリームの販売を禁止している。また、ガーナ、ザンビア、ジャマイカ、コートジボワールでは漂白クリームを使わないよう、国民の啓蒙教育を推進している。だが、それでも、美白クリームの人気は衰えない。

白い肌を求めるのは女性だけではない。ジャマイカのラッパー、Vybz Kartel(Biokulle Online

論文では、「黒い肌への偏見を改めさせる」「化粧品をランダムに検査する」「違法成分を使用している化粧品会社を罰する」「美の概念を改め、肌の漂白を薦めないよう、化粧品会社にプレッシャーをかける」などの提案をしている。

肌の色なんて、それで人格が決まるわけではないし、どうでもいいような気がするけど。もちろん、白い肌が欲しい!というのは個人の選択だから、他人が口出しすることではないだろう。ただ、化粧品によっては、肌がまだらになったり、ガンになったりする可能性があることを周知させた方が良いとは思う。

ところで、白い肌をもてはやしたのは、有色人種だけではない。ヨーロッパの白人たちだって、かつては白い肌に憧れた。「肌が白い=外で働く必要のない階級」という論理で、「肌が白い女性=いいとこのお嬢さん」を意味したからだ。それが、第2次世界大戦が終わり、「やけた肌=太陽が降り注ぐ場所にバカンスに行ける金持ち」「白い肌=太陽が降り注ぐ場所にバカンスに行けない貧乏人」という図式が生まれ、白い肌が必ずしももてはやされなくなった。しかしその後、それほどお金持ちでなくても、太陽が降り注ぐ場所にバカンスに行けるようになり、その図式も崩れた。

日本で「美白」に人気があるのは何故だろう。昔から「白さは七難隠す」というけれど、何故白いと綺麗に見られるのだろう。疑問はつきない。

(参考資料:2016年11月30日付「The Times」など)

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