日本でも、欧米でも、「アフリカ」をひとくくりする傾向がある。
「アフリカって、行ってみたい国のひとつなの~」と言われたこともある。
違う~! 国じゃないの~!
アフリカは世界で2番目に大きな大陸(一番大きいのはアジア)。面積約3022万平方キロメートル。1884-85年のベルリン会議の原則にのっとり、列強が現地の事情を無視して、勝手に地図上で分割した「植民地」が、現在の国境の元になっており、57か国(うち国連加盟国54か国)に、10億人を超える人々が住んでいる。
話される言語数は2100以上。3000以上存在するという学者もいる。数多くの民族、文化が息づく大陸だ。
といっても、ピンとこないかもしれない。そんなあなたにぴったりの地図がこれ。名付けて、「アフリカの本当の大きさ」(The True Size of Africa)。
アメリカ合衆国、中国、インド、フランス、ドイツ、スペイン、ポルトガル、イタリア、スイス、ベルギー、オランダ、イギリス、日本、そして東欧諸国が、アフリカ大陸の中にうまい具合にぴったりと収まっている。(中国とインドは2分してある。)
な~るほど。アフリカが如何に巨大か、ひと目でわかる。
地図の左側の表に目を移そう。
アフリカ大陸の面積は、なんと、アメリカ合衆国、中国、インド、メキシコ、ペルー、フランス、スペイン、パプアニューギニア、スエーデン、日本、ドイツ、ノルウェー、イタリア、ニュージーランド、イギリス、ネパール、バングラディシュ、ギリシャの18か国の合計面積とほぼ同じ。
この地図の作者は、グラフィカル・ユーザー・インターフェイス・デザイナー(graphical user interface designer)のカイ・クラウス(Kai Kraus)氏。1957年、ドイツ生まれ。1976年アメリカに移り、現在はボン近くの城(築後1000年!)を住居・仕事場としている。世界でも有数のイノベーターと目されている御仁とのこと。
0 件のコメント:
コメントを投稿