2011/07/30

作品:Love and Hope for Japan from South Africa


世 界9か国の版画家50余人が、震災支援を目的にオリジナル作品を作成しました。作品はオンライン販売の他、世界各地の展覧会で売られます。南アフリカでは日本研究センターの主催により、9月13日から30日まで、ジョハネバーグのGIBSで展示。9月17日には、小沢俊郎大使による、オフィシャルオープニングが行われます。皆さまお誘い合わせの 上、多数ご来場くださいますようお願い申し上げます。売上金は日本大使館を通じて、日本赤十字社に寄付される予定です。

写真の作品は「Love and Hope for Japan from South Africa」という題。絵師、彫り師、刷り師の共作という浮世絵の伝統に則って、長田雅子(絵師)、カッレ・ピヒラヤサーリ(彫り師)、マーク・サンドハム(刷り師)の3人で制作しました。

2011/07/28

サイを「合法的」に「密猟」する方法

絶滅が危惧されるサイ。(「サイの密猟急増 絶滅を見込んでの在庫増やし?」参照)

そのツノが媚薬として効果があると信じている人がいる限り、そして、大儲けをするために、サイが地上から消え去っても構わないと思う商売人が存在する限り、サイの未来は暗い。

今年に入って南アフリカでは、既に222頭のサイが殺され、うち少なくとも60頭が、「ハンター」による「合法的」な殺しと推定されている。州レベルの担当者が、シンジケートと組んで、「狩猟許可証」を発行しているのである。

例えば、最近摘発されたタイ人シンジケート。

まず、シンジケートのナンバー2、チェムロン・レムトングタイ(Chemlong Lemtongthai。43歳)がタイ航空のマネージャー、ジョン・オリヴィエ(John Olivier)に注文を出す。オリヴィエは北西州ブリッツ(Brits)で野生動物の取引を商売とするマルナス・ステイル(Marnus Steyl)にコンタクト。ステイルが必要数のサイをオークションで落札したり、農場から購入したりし、自分の農場に移す。

ステイルは次に、レムトングタイの手下、プンピタック・チュンチョム(Punpitak Chunchom)に「ハンターが3人必要」などと伝える。チュンチョムはハウテン州ミッドランド(Midrand)のタイ人女性に、「ハンター」供給を要請。この女性はタイで、人身売買容疑で指名手配されているという。

2011/07/19

マンデラ 93歳に

7月18日、ネルソン・マンデラは93回目の誕生日を、故郷のクヌ(Qunu)村で迎えた。

すっかり衰弱して、マスコミには一切出ない。訪問客も殆ど受けつけない。ミシェル・オバマ(Michelle Obama)にも会わないはずだったが、さすがに米大統領夫人は拒否できなかったのか、当日になって会見が実現した。

今年1月に突然入院した時、「危篤か」とマスコミが色めきたった。5月末、いきなり「クヌ村に戻りたい」と言い出した時は、「死期が近づいているのを知って、故郷で死にたいのだろうか」と心配になった。

今回、ムタタ空港に到着したマンデラを待ち構えていたカメラマンたちは、撮影しないよう注意された。

2011/07/18

B&O社の羊たち 無事帰宅

警察に「逮捕」されたバング&オルフセン(Bang & Olufsen)社の羊たちが、無事「釈放」された。

高級音響メーカーが針金とビーズで作った7頭の羊を敷地内の芝生に置いたところ、「違法取引」として押収されてしまったのである。(「警察にユーモアは必要か? 針金の羊、「逮捕」される!?!」)

B&O社が売っているのはオーディオ機器であり、針金の羊たちは「装飾」だということを、警察が遅まきながら認めたらしい。それともメディアでコケにされて、自分たちの馬鹿さ加減に気がついたのか。政界、財界、果ては外交筋から圧力がかかったのか。いずれにせよ、メデタイことだ。

警察とB&O社の話し合いで、罰金は科せられないことになった。羊君たちは庭に戻り、社員や通行人の目を楽しませている。B&O社では「売り物ではありません」(Not For Sale)の立札を立て、一件落着。

2011/07/15

警察にユーモアは必要か? 針金の羊、「逮捕」される!?!

デンマークの高級オーディオ機器メーカー、バング&オルフセン(Bang & Olufsen)の本社は、緑の草原のど真ん中にある。超近代的な建物のまわりには、羊たち。のどかに草をほおばり、職員や訪れる人の心をなごませている。(HPに写真があります。)

南ア支社のセールスマネージャー、マイク・シャープ(Mike Sharp)さんは、似たようなことが南アでもできないかと考えた。とはいっても、オフィスがあるのは、ジョハネスバーグのサントン地区。高層ビルや住宅が立ち並び、広い道路を所狭しと走る車が、排気ガスをまき散らす。とても、本物の羊なんて無理・・・。

そこで思いついたのが、針金製の羊。道路脇で針金とビーズを使い、器用に羊や馬やライオンなどを作っている職人が、市内の交差点に結構いるのだ。300ランド(3600円)程度の羊を7頭買い求め、会社の芝生に「群れ」を置いた。通りを歩く人や車で通り過ぎる人にも良く見える。

2011/07/08

マンデラをカモにした男 ジェイムズ・グレゴリー

ネルソン・マンデラ著『私自身との対話』(Conversations with Myself)を訳していたら、ジェイムズ・グレゴリー(James Gregory)という懐かしい名前が出てきた。

マンデラの看守としての思い出を『さよなら、バファナ』(Goodbye Bafana:Nelson Mandela, My Prisoner, My Friend)(邦訳、出てないみたいですね)という本にまとめ、同名で映画化もされた。邦題は『マンデラの名もなき看守』。グレゴリー役は、『恋に落ちたシェイクスピア』(Shakespeare in Love)で若き日のシェイクスピアを演じた、ジョセフ・ファインズ(Joseph Fiennes)。

グレゴリーには、NHK BSの『世界わが心の旅』という番組に出演してもらったことがある。『南アフリカ・ひとみ輝く子供たち』(1994年11月放送)。「旅人」は写真家、吉田ルイ子。

吉田さんが「マンデラの大統領就任式に呼ばれた看守に会いたい」というので連絡を取ったところ、ちょうど『さよなら、バファナ』の執筆中。「出演交渉はゴーストライターとしてくれ。」 えっ?

2011/07/03

南アのオリンピック競泳選手、モナコ公妃に 結婚式直前逃亡の噂も

33歳の美しい金髪女性。すれ違う人が思わず振り返る、モデル並の容姿。往年のグレース・ケリーをホウフツとさせる、気品の高さ。

どんな男でもシッポを振ってついてくるだろうに、ボーイフレンドはなんとなくパッとしない中年男。53歳。せり出し始めたお腹に、禿げ頭。その人柄を褒める人はいないし、偉業を遂げたとか、大事業で成功したわけでもない。しかも、女癖がめちゃ悪い。。。

それでも、シャーリーン・ヴィットストック(Charlene Wittstock)は婚約者の宗教カトリックに改宗し、この週末結婚してしまった。

相手はモナコ大公アルベール2世。シャーリーンはシャルレーヌ公妃となった。