2011/11/23

南アフリカ民主主義の死

2011年11月22日火曜日。

ズマ大統領が楽しそうに歌を口ずさみながら、「民主主義」(DEMOCRACY)と書かれたキャンバスを、「機密」(SECRECY)という黒いペンキで塗りつぶしている。『タイムズ』(The Times)紙に掲載されたザピロ(Zapiro)による風刺漫画だ。



2011/11/21

スワジランド王妃、王宮から追い出される

スワジランドの王妃が王宮から追い出された。

王妃が南アの『サンデータイムズ』紙に語った話はこうだ。

一番小さい子供(2歳)が遊んでいる時に怪我をした。病院へ連れて行こうとしたら、警備員が「宮殿から出てはいけない」という。殴られそうになったので、催涙スプレーで反撃した。警備員が皇太后(王様の母親)に報告したところ、「非礼」という理由で宮殿から追い出されることになった。「すぐ荷物をまとめて出ていけ」と言われたので、所持品を全て持ち出すことも、子供たちを連れて行くこともできなかった・・・。

警備員が王妃を殴る? 王妃が日ごろから催涙スプレーを持ち歩いている? 王妃が警備員に対して非礼をはたらいた? だから、王宮から直ちに追い出される? 決めたのは王様の母親? 王様はどこに?

2011/11/17

これで浮気もバッチリ隠せる!?! アリバイ作りのための香水をストリップクラブが開発

高級ストリップクラブの宣伝を大々的に行うのはなかなか難しい。なまめかしい裸の女性をテレビやビルボードや雑誌に出す訳はいかないからだ。

ケープタウンのストリップクラブ「マヴェリックス・レヴュー・バー」(Mavericks Revue Bar)は考えた。店の「セクシー」「洗練された」「高級」というイメージを売り込むにはどうすればよいか。

辿り着いたのは、男性用香水。それも普通の香水では面白くない。ストリップクラブという、ちょっと怪しくアブナ気なイメージと、ケープタウンならではの洗練されたウィットを兼ね備えた香水は、その名も「アリバイ」(Alibis)。

遊んで家に帰った夫のアリバイ工作を助けてくれるのだ。

2011/11/09

オッペンハイマー家 デビアスから手を引く

婚約指輪といえばダイヤモンド。でも、何故ダイヤ・・・?

その秘密はデビアス(De Beers)社のキャンペーン「ダイヤモンドは永遠に」(A Diamond is Forever)にあった。「ダイヤモンドは永遠の輝き」というキャッチフレーズを使った、数々のコマーシャルや広告を記憶している方も多いのでは?


英語のキャッチフレーズが作られたのは1947年。フランセス・ゲレティ(Frances Gerety)という若いコピーライターによる。デビアス社の世界的なキャンペーンにより、高嶺の花だったダイヤモンドが、「永遠の愛」を象徴するものとして一般庶民の間に普及した。日本はアメリカに次ぐ世界第2位の装飾ダイヤモンド市場に成長する。

2011/11/04

何故アフリカで大起業家が生まれないのか(2)

一軒一軒のドアを叩いて物を売って歩いたセールスマンや、零細企業の町工場から始めたエンジニアが一代で財をなし、世界的大企業に発展するという「成功譚」をアフリカで耳にすることはまずない。白人やインド人が才覚で億万長者になる例はあるが、アフリカ黒人版ヘンリー・フォードやジョン・ロックフェラーや本田宗一郎は皆無と言って良い。

南アフリカでは当然のことながら、アパルトヘイトが終わるまで新聞の社交欄で取り上げられるような黒人の超大金持ちは存在しなかった。アパルトヘイト後、ここ20年で一代でリッチになったのは、いきなりビジネス界で大成功した元解放運動の闘士や、黒人優遇策と人脈を駆使して、入札で政府関係の仕事を得た人が殆どである。いずれも、キーワードは「コネ」。

何故アフリカ黒人の大起業家が育たないのか?