翌日、なんとかその郵便局を見つけたところ・・・
ジョハネスバーグの郵便局が軒並みバージョンアップしている中、良く言えばクラシック。なんとも地味で古臭い。警備の全くない小さなショッピングモールにある、警備の全くない小さな郵便局。
ただ、地味でもそこは郵便局。切手や郵便為替は、実は現金と同じ。更に、銀行同様、貯金も出来るし、クレジットカードが使えない。つまり、原則として現金商売。結構、強盗にとっては魅力的なのだ。
昨日強盗が入ったばっかりで、さぞかし警備が固いのでは・・・と思ったのは素人の浅はかさ?
5つある窓口のうち、職員がいるのはひとつだけ。貼り紙がある。
「武装強盗に遭ったため、この郵便局は最少人数で営業しています。ご理解のほど宜しくお願いします。」
・・・だって。
どうもロジックがイマイチわからない。トラウマを経験した職員が、一斉に休暇を取ってしまったのだろうか。。。
長い行列に並んでいると、後ろに立っていた白人の男の子が「僕のママ、強盗があった時ここにいたんだよ」。
二人組がカウンターを乗り越え、職員のいる側に入り、数分で奪えるものを奪って逃げたとのこと。
「プロだね」と物知り顔の少年。「ママのハンドバッグは無事だった。」
珍しく、お客さんの私物には手をつけない良心的(?)な強盗だったのだ。
私の番が来た。ラケシュ・バニ(Rakesh Bani)さんの版画は・・・あった!!!
通関料、しめて30ランド(360円)。但し、現金も切手も郵便為替も置いていないという。つまりお釣りがない。また、レジがないので、領収書をプリントアウトできない。
「領収書、発行して保管しといてあげるから、月曜日また来なさい。」 ほんとかな~・・・。
ともあれ、やっと入手したラケシュさんの作品は、これ!
タイトル「Ex Libris」 アーチスト Rakesh Bani |
それも一枚のみ!という貴重品。
大学の美術学部で助教授をしているラケシュさん。8月31日から3か月、東京の「アートスタジオ五日市版画教室」でワークショップに参加中とのこと。教室のブログを見たら・・・
いました、ラケシュさん!
あなたの作品、無事、南アフリカに届きましたよ~。
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