高級ストリップクラブの宣伝を大々的に行うのはなかなか難しい。なまめかしい裸の女性をテレビやビルボードや雑誌に出す訳はいかないからだ。
ケープタウンのストリップクラブ「マヴェリックス・レヴュー・バー」(Mavericks Revue Bar)は考えた。店の「セクシー」「洗練された」「高級」というイメージを売り込むにはどうすればよいか。
辿り着いたのは、男性用香水。それも普通の香水では面白くない。ストリップクラブという、ちょっと怪しくアブナ気なイメージと、ケープタウンならではの洗練されたウィットを兼ね備えた香水は、その名も「アリバイ」(Alibis)。
遊んで家に帰った夫のアリバイ工作を助けてくれるのだ。
「アリバイ」には3種類ある。
「車が故障した」(My Car Has Broken Down)、「遅くまで仕事をしていた」(I Was Working Late)、「友だちとセーリングに行っていた」(We Were Out Sailing)というふざけたネーミング。
「車が故障した」はガソリン、焦げたゴム、油、鉄鋼の匂い、「遅くまで仕事をしていた」はコーヒー、タバコ、インク、ウールのスーツの匂い、そして、「セーリングに行っていた」は海、塩、水、綿のロープの匂いがするという。
「マヴェリックスで思いっきり楽しんで、遅く帰宅した時のアリバイ作り」という茶目っ気たっぷりのコンセプト。これで騙される奥さんがいるとは思えないが、遊び心いっぱい。
現在、店の売れっ子3人を使って、堂々とビルボードで宣伝している。かなりセクシーで、スタイリッシュ。
店に行けば、一瓶295ランド(約3千円)で買える。オーナーのシェーン・ハリソン(Shane Harrisson)氏によると、クリスマスプレゼントとして企業からの問合せが既にあるとか。
(参考資料:2011年11月12日「Saturday Star」など)
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