南アフリカ警察(SAPS: South African Police Service)が今後3年間の「crime detection target」を発表した。「crime detection」というのは、「犯罪捜査」のこと。その「ターゲット」(目標)というのだから、「犯罪解決目標」つまり「犯人検挙率目標」。
3年後に「重大犯罪」(serious crime)の56.5%を解決することを目指すという。えっ? つまり、4割以上は最初から解決する気がないってこと? 基づく数字は当然のことながら、警察が把握しているものだけ(日本の警察庁風にいえば「認知件数」)。例えば、レイプなどの性犯罪は、被害者が泣き寝入りして届けないケースもしばしば。だから、捕まらない犯人の数は統計に表れるよりずっと多いはずだ。
南ア警察のいう「重大犯罪」は、5つに分けられる。
2013/04/27
2013/04/15
金儲けに恥も外聞もなし マンデラ家の醜態
ネルソン・マンデラは今年の7月18日、95歳の誕生日を迎える。10年前くらいから認知症気味と言われており、今では人前に出ることはない。国民が最後に肉声を聞いてから、もう何年にもなる。
残念ながら、先はそれほど長くないだろう。マンデラを敬愛する世界中の人々が、悲しい日の到来を待ち受けながら、心の準備をしている。
ところが、マンデラの身内にとって、マンデラの生死は全く別の意味を持つ。
マンデラは「金のなる木」なのである。そうは思っていない家族も中にはいるかもしれないが、大っぴらにマンデラを金儲けの道具に使っている輩(やから)が存在することも事実だ。
その動きは前々からあった。しかし、「マンデラが生きているうちに、マンデラの名前を可能な限り利用して儲けたい」という焦りからか、最近やり方が派手になってきた。
残念ながら、先はそれほど長くないだろう。マンデラを敬愛する世界中の人々が、悲しい日の到来を待ち受けながら、心の準備をしている。
ところが、マンデラの身内にとって、マンデラの生死は全く別の意味を持つ。
マンデラは「金のなる木」なのである。そうは思っていない家族も中にはいるかもしれないが、大っぴらにマンデラを金儲けの道具に使っている輩(やから)が存在することも事実だ。
その動きは前々からあった。しかし、「マンデラが生きているうちに、マンデラの名前を可能な限り利用して儲けたい」という焦りからか、最近やり方が派手になってきた。
2013/04/10
映画『ファニー・フリーのロボラ』(Fanie Fourie's Lobola)
『ファニー・フリーのロボラ』(Fanie Fourie' Lobola)
監督
ヘンク・プレトリウス(Henk Pretorius)
主演
エドゥアン・ファンヤースフェルト(Eduan van Jaarsveldt)
ゼツ・ドロモ(Zethu Dlomo)
2013年 南アフリカ作品
ファニー・フリー(Fanie Fourie)はさえないアフリカーナ男性。30代前半だろうか。いい人っぽいが、小太りで、ハンサムでもなく、世間がマトモと認める職もない。プレトリアの高級住宅街に、寡婦の母親とふたり暮らし。優男の兄はアフリカーナ社会の人気歌手。
ファニーは自称「パネル・アーチスト」。ボンコツ車を改造して、アフリカの動物に似せた自動車を、自宅の仕事場で一台一台手作りしている。「パネル・ビーター」=「自動車の板金工(ばんきんこう)」、つまり「職人」ではなく「芸術家」だという自負がある。
とはいっても、ファニーの夢や情熱を理解してくれる人は周りにいない。クラブで知り合った女の子はファニーのキンキラ車「ライオン」を見て、尻込みしてしまう。別の女の子を仕事場に案内し、「わかって欲しい」とオリジナルカー作りの夢を語るが、「私はベンツのスポーツカーが好き」とニベもない。ファニーのお母さんは、愛する息子が「マトモ」な仕事に就き、アフリカーナの女性と結婚して欲しい、と心に願っている。親しい友達もいないようだ。
ファニーを笑わないのは、住込みの庭師で、車作りの助手ペトルス(Petrus)だけ。
ファニー自身、車作りの情熱を持ちつつも、周囲の反応に長年気を削がれてきたせいか、イマイチ自信がない。せっかく作った車を売る気配もない。尤も、ファニーの「作品」は巨大でド派手。個性的過ぎて、ファニーが属する保守的なアフリカーナ社会にウケルような車ではない。。。
一方のディンキー・マグバネ(Dinky Magubane)。プレトリア近くの貧しい黒人居住地に、父親とふたりで住む。子供時代の友だちの中で、たったひとりの大学出。起業家になるのが夢で、カジノに勤めながら起業資金を貯める日々。家でブラブラしている父親は、美人の愛娘が裕福な夫を見つけてくれることを願っている。
候補者はいる。金融業を営む、幼馴染のマンドラ(Mandla)だ。高いスーツを着込み、高級車を乗り回し、ディンキーのことは誰よりも理解していると自負しているが、「女を喜ばすには欲しいものを買い与えるのが一番」と信じている伝統的な考え方の持ち主で、経済的自立を目指すディンキーのことを実は全然わかっていない。
それぞれの生まれ育った環境で「はみ出し感」を持っていた、そんなファニーとディンキーが巡り合い、恋に落ちる。。。
監督
ヘンク・プレトリウス(Henk Pretorius)
主演
エドゥアン・ファンヤースフェルト(Eduan van Jaarsveldt)
ゼツ・ドロモ(Zethu Dlomo)
2013年 南アフリカ作品
ファニー・フリー(Fanie Fourie)はさえないアフリカーナ男性。30代前半だろうか。いい人っぽいが、小太りで、ハンサムでもなく、世間がマトモと認める職もない。プレトリアの高級住宅街に、寡婦の母親とふたり暮らし。優男の兄はアフリカーナ社会の人気歌手。
ファニーは自称「パネル・アーチスト」。ボンコツ車を改造して、アフリカの動物に似せた自動車を、自宅の仕事場で一台一台手作りしている。「パネル・ビーター」=「自動車の板金工(ばんきんこう)」、つまり「職人」ではなく「芸術家」だという自負がある。
とはいっても、ファニーの夢や情熱を理解してくれる人は周りにいない。クラブで知り合った女の子はファニーのキンキラ車「ライオン」を見て、尻込みしてしまう。別の女の子を仕事場に案内し、「わかって欲しい」とオリジナルカー作りの夢を語るが、「私はベンツのスポーツカーが好き」とニベもない。ファニーのお母さんは、愛する息子が「マトモ」な仕事に就き、アフリカーナの女性と結婚して欲しい、と心に願っている。親しい友達もいないようだ。
ファニーを笑わないのは、住込みの庭師で、車作りの助手ペトルス(Petrus)だけ。
ファニー自身、車作りの情熱を持ちつつも、周囲の反応に長年気を削がれてきたせいか、イマイチ自信がない。せっかく作った車を売る気配もない。尤も、ファニーの「作品」は巨大でド派手。個性的過ぎて、ファニーが属する保守的なアフリカーナ社会にウケルような車ではない。。。
一方のディンキー・マグバネ(Dinky Magubane)。プレトリア近くの貧しい黒人居住地に、父親とふたりで住む。子供時代の友だちの中で、たったひとりの大学出。起業家になるのが夢で、カジノに勤めながら起業資金を貯める日々。家でブラブラしている父親は、美人の愛娘が裕福な夫を見つけてくれることを願っている。
候補者はいる。金融業を営む、幼馴染のマンドラ(Mandla)だ。高いスーツを着込み、高級車を乗り回し、ディンキーのことは誰よりも理解していると自負しているが、「女を喜ばすには欲しいものを買い与えるのが一番」と信じている伝統的な考え方の持ち主で、経済的自立を目指すディンキーのことを実は全然わかっていない。
それぞれの生まれ育った環境で「はみ出し感」を持っていた、そんなファニーとディンキーが巡り合い、恋に落ちる。。。
2013/04/03
ボツワナでバッファローを追う(4)夕暮れ時の動物たち
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