2010/10/20

どんな難病、問題も2日で解決! 南アのミラクル漢方医

郵便受けに投げ込まれるチラシの定番といえば、南アフリカでもやっぱりスーパーの安売り広告。しかし、日本ではまずお目にかかれないチラシもある。

その代表格はなんといっても、なんでも治してしまう「医者」。大抵はアフリカ人の伝統的祈祷師。動物や植物を材料とした薬(ムーティ)を使い、体や心の病を治すアフリカ版漢方医のイニャンガと、やはりムーティを使うが、祖先の魂と通じ、呪術的要素が強いサンゴマの2種類いる。

今日、郵便受けに入っていたのは、「Dr. Omar and Mama Hawa」。「オマール」なんてイスラムっぽい響き。ちょっと毛色が違うかも。

「ストレスも、痛みもさようなら。2日で問題を解決します。白人、カラード、インド人、中国人、黒人。誰でも歓迎!」

1番から7番まで効能(?)がリストアップされているのを、そのまま訳してみる。

1.彼や彼女の浮気。好きな人がいなくなる?
2.敵が送った悪運。魔女を目で見てしまった?
3.ペニスが小さくて弱い? 早漏。財政難。
4.試験、昇進、顧客、カジノ、競馬、宝くじに勝つ。金持ちになる?
5.財産が盗まれた。好きな人を取り戻す。妊娠。長い月経。
6.慢性の病気。誤解?
7.他の薬草治療者が治せなかった問題?

文法はめちゃくちゃだし、そもそも「問題」のくくり方がよくわからない。例えば、ドクター・オマールにとって、「早漏」と「財政難」、「慢性の病気」と「誤解」は同じカテゴリーに属する「病気」なのだろうか、同じ薬で治せるのだろうか。

「あなたが口を開く前に、どんな問題を抱えているか全てわかる」「92以上の異なる病気を治す」「問題が2日以内に解決して驚くだろう」と自信満々。しかも、診察料は50ランド(600円)という安さ。(薬のお値段の記載はなし。)

裏にも、治療例がびっしり。体重を減らす、心を穏やかにする、酒・麻薬を絶つ、貧困から抜け出す、訴訟に勝つ、呪いを断ち切る・・・。なんでも来い!である。

毛色が違うという期待は見事に裏切られた。ごくありふれた「治療」のチラシだった。

住所は
2nd Avenue No. 3 Perth Road, West Dene Plaza, Newlands

「エグゼクティブ・プールクラブの下。ポッターズ・キリスト教フェローシップ教会の隣り。オレゴン・トレーダーの向かい」と懇切丁寧である。

携帯電話の番号も2つあった。073 648 4435と072 341 9265。国外からかける場合は、南アフリカの国番号27をお忘れなく。

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