2012/04/23

ズマ大統領 また結婚 「現役妻」は4人

4月12日に70歳になったばかりの、ジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)南アフリカ大統領がまた、また、また!!! 結婚した。4年間で3人目。お相手はグロリア・ボンギ・ンゲマ(Gloria Bongi Ngema)さん。

第一号ンコサザナ
ズマ大統領の最初の妻は、ンコサザナ・ドラミーニズマ(Nkosazana Dlamini-Zuma)。元保健相、前外相、現内務相。1972年に結婚。子供4人。

翌1973年にはゲートルード・シザケレ・クマロ(Gertrude Sizakele Khumalo)さんと結婚。妻第一号と離婚したわけではないので、妻の数が2人なった。このふたりには、子供はいない。

1976年、ケイト・マンチョ(Kate Mantsho)さんが妻第三号になり、5人の子供をもうける。

妻3人の状態が20年以上続いた後、ンコサザナと1998年に離婚。そして、2000年、ズマの女癖の悪さその他に絶望し、ケイトが自殺。妻の数は一人に戻った。

第二号シザケレ
その後も女性関係は色々あったようだが、結婚ラッシュが始まったのは、与党アフリカ民族会議(ANC)の党首に選ばれ、次期大統領になることが確定してから。

2008年にノムプメレロ・ンツリ(Nompumelelo Ntuli)さん(子供3人)、2010年にトベカ・マディバ(Thobeka Madiba)さん(子供1人)。今回のグロリア・ンゲマさん(既に子供1人)で、「現職妻」の数4。妻第四号、第五号、第六号はいずれも30代。

正式の妻の子供の数、4+0+5+3+1+1=14人。

それ以外にも、ミナ・ショングウェ(Miah Shongwe)さんとの間に1977年生まれたエドワード(Edward)。2年前、ソノノ・コーザ(Sonono Khoza)さんとの間に生まれたタンデキレ(Thandekile)。リチャーズベイ在住の女性との間に娘ジャブリレ(Jabulile)。別の女性との間に生まれた娘ブリジット(Bridget)は、トベカ・マディバが育てている。ジョハネスバーグ在住の女性との間に3人。ピーターマリッツバーグ在住のプリシラ・ノンクワレコ・ムフロンゴ(Priscilla Nonkwaleko Mhlongo)さんとの間に娘2人。。。妻の子供と併せて、これで23人。。。

第三号ケイト
長年の友人の娘で、HIV陽性のレズビアンとでも、コンドームなしで性交してしまうくらいだから(女性はレイプされたと訴えた)、よっぽどの女好きなのであろう。知られていない子供がまだまだいそうである。。。

だが、いくら女好きとはいっても、女性側が相手にしなければどうしようもない。私には想像もつかないが、きっとたまらない人にはたまらない魅力があるのであろう。(特に、大統領ともなれば。。。)男女のことは、他人にはわからない。

ともあれ、妻が何人いようと、子供が何人いようと、私生活の問題。蓼食う虫も好き好き。私には関係ない・・・とは言っていられないのである。

第四号ノムプメレロ
大統領の妻ともなれば、税金を使った、様々な「特典」がつくからだ。大統領府には「配偶者部」(Spousal Office)という、大統領と副大統領の配偶者のための部署が設置されている。

大統領の妻が公式な役割を果たす場合の費用は、全て税金で賄われるわけである。大統領に伴われてのパーティー出席、海外旅行、ひとりで出席する公式行事などなどなど・・・。大統領専用機でなければ、ファーストクラス。一流ホテル。当然、大統領の妻にふさわしい外見を保つための、美容院、エステ、ドレス、靴、バッグなどの費用も出るのであろう。

これが4人分。

公式行事出席の費用だけではない。普段の生活でも、ガードマンもつくし、家の警備だってある。妻と未成年の子供は医療費も出る。

第五号トベカ
マンデラ大統領は夫人1人。子供たちは皆、成人していた。ムベキ大統領も夫人1人。子供なし。

おかげでズマ大統領になってから、配偶者部の予算が数倍に膨張してしまった。

(南アフリカの法律では重婚は禁止されているが、アフリカの伝統的結婚に限り、例外とされている。つまり、白人とか中国人とかの重婚は駄目。イスラム教徒だって、法律上「妻」と認められるのはひとりである。)

外交的にも、結構恥ずかしいし、混乱を呼ぶ。

第六号グロリア
表面立ってはなごやかでも、若い妻3人は火花が散るようなライバル関係にある。うまい具合に、ニューヨークとかパリとか、「おいしい」旅行を振り分ける必要があるが、受け入れ先にとってはややこしいことになる。毎回、違った「大統領夫人」がやってくる可能性が高いからだ。

他国の首脳やその夫人にとっても頭が痛い。首脳夫人同士の関係強化なんて、問題外であろう。オバマ夫人とキャメロン夫人が「サマンサ」「ミシェル」とファーストネームで呼び合う仲になるのは簡単だが、相手がズマ夫人だと名前を覚えるのも一苦労だ。

昨年ミシェル・オバマが南アフリカを訪問した際、予定表が事前にメディアに公表された。「○○時◇◇分に△△孤児院訪問」など具体名が並ぶ中、「大統領夫人」という漠然とした項目があった。会うのが誰になるか、わからなかったからではないか。

グロリアさんはズマ大統領と結婚する以前から、「婚約者」として、既に数々の公式旅行・行事に同伴している。昨年3月は、フランス大統領夫妻と主賓席に座った。既婚の男性が晩餐会に婚約者を連れて現れるなんて、かなり笑いものになったんじゃないかな~。

フランス大統領夫妻とズマと婚約者(「メール&ガーディアン」より)

では、ズマが大統領でなくなったら、すべて過去の笑い話になるかといえば、そうでもない。元大統領には、死ぬまで様々な恩典がつくのである。妻たちもそれなりに厚遇される。納税者にとっては困ったもんだ。

ズマ大統領が2期目を継投できるかどうか、現在、憶測が飛び交っている。グロリアさんとしては、どうしても今のうちに「大統領夫人」になる必要があったのであろう。

それにしても、金、土、日と3日続いた今回の結婚式。招待客800人。「費用は大統領が個人で出した」と大統領府報道官は自慢するが、見返りを期待して「貢献」したビジネスマンが大勢いるんだろうなあ。

70歳の誕生日を祝うズマと4人の妻。笑顔の陰で女の戦い!(「メール&ガーディアン」より)
 (参考資料:2012年4月20日付「Mail & Guardian」など)

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1 件のコメント:

  1. はじめまして。プレトリア在住のあゆみと申します。
    楽しくサイトを拝見させていただいてます。
    ズマ大統領の奥さんのニュースはおおっと私もびっくりしました。いつまでも結婚したい人もいれば、1回でもうお腹一杯だよ(わたし)て人もいるし、色々ですね。若い太めの奥さん方はカワイイなーとおもいますが、税金使ってるのかとおもうと何ですね。今後の投稿も楽しみにしています。

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