2010/10/14

すっかり冷めたワールドカップ熱

サッカーワールドカップ(W杯)が終わって、はや3か月。期待されていたほどの経済効果はなかったものの、開催中は国中に高揚感がみなぎり、終了直後も国民の間に「やれば出来るじゃないか!」と自信が溢れた。外国からの旅行者には「聞いていたよりずっと安全」「美しい国」と概ね好評。南アのイメージアップに貢献した。

今年の1月と8月で、南アフリカ観がどう変わったのか、南アとG8諸国で世論調査が行われた。

南ア国民の意見は散々。W杯直後には確かに圧倒的にポジティブだったのに、8月には既に国の評判が地に落ちてしまったのである。全般では100点中67.87点から56点まで下がり、政府の行政能力への信頼感は60.91点から34.33点へ、社会福祉の面では61.73店から36.50点へ墜落した。

ジョハネスバーグ大学社会学部長ティナ・エイスは、ワールドカップが終わって、国民が現実に引き戻されたからだと分析する。

因みに、G8諸国でのイメージは、44.6点から49.11点へと僅かながら好転。回答者の45%が「自然の美しさ」を称えた。南ア訪問を推薦するのはイタリア人が最も多く、次いでフランス人、ドイツ人、ロシア人。一番推薦しないのは、残念ながら日本人だった。

(参考資料:2010年10月14日付「The Star」など)

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