5月18日に全国一斉地方選挙が行われた。ネルソン・マンデラはその2日前、自宅で投票したのだが、本日、マンデラの娘、プリンセス・ゼナニ・ドラミニ(Princess Zenani Dlamini)がマンデラ財団を通じて、異例の声明を発表した。マンデラがANCに投票したというのである。
そんなこと今更言われなくても。。。それに、誰に投票したかは秘密のはず。。。
ともあれ、声明の全文を訳して記載する。
「今週初め、父が誰に投票したかに関して、メディアで憶測されていることに気がつきました。父の歴史的忠誠がどこにあるかは、これまでずっと明らかでしたし、今も変わっていないことを私たちは知っています。父が2008年に言った通りなのです。『ANCがなかったら、私は存在しないも同然だ』と。
父の憲法上の権利であるプライバシーを尊重し、この不必要な安っぽい政治工作を取りやめるよう、全ての政党にお願いします。それより、国造りと公共サービスの充実に力を入れてください。」
プライバシーを尊重するなら、たとえ父親でも、自分以外の人が誰に投票したか公表するべきではないと思うのだが。。。それに、マンデラがANC以外に投票すると思う国民はひとりもいないだろう。「メディアで憶測」が流れたと言われても、そんな報道は、少なくとも私は全く目にも耳にもしていない。こんな声明を出すことで、なかった煙が立つことになるのでは。
しかも、公共サービスに責任があるのは与党ANC。つまり、ゼナニの批判は(恐らく本人は気づいていないが)ANCに向けられていることになる。どうみても、意図不明の声明である。
因みに、ゼナニはスワジランドのツムブムジ・ドラミー二(Thumbumuzi Dlamini Dlamini)王子と結婚しているので、「プリンセス」を名乗っている。スワジランド国立基金委員会(Swaziland National Trust Commission)によると、ゼナニの舅ソブザ(Sobhuza)2世は70人の妻を娶り、子供を400人以上残し、1982年の死亡時には孫が1000人以上いた。姑、小姑の多い家族に嫁いだものだ。
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