2011/06/12

『ソウェト・セックス・ファイルズ』 ソウェト初のポルノ映画

ジョハネスバーグの南に広がる一大タウンシップ、ソウェト(Soweto)。1976年の「ソウェト蜂起」(Soweto Uprising)の舞台として知られている。解放運動時代の名所に加えて、今では大きなショッピングモールやホリデーイン、アテネフランセまである。

そのソウェトから、ポルノ映画が生まれた。

監督はカヒソ・モディセ(Kagiso Modise)さん。これまで結婚式のビデオ撮影で生計を立てていたが、ポルノ映画第1作『ソウェト・セックス・ファイルズ』(Soweto Sex Files)のDVDが先週末、店頭に並んだ。評判上々ということで、アダルト映画界での大成功を夢見ている。

上映時間107分。8人の出演俳優は男女半々。全員20代で、演技は初めて。

主演男優のムソポ・ドラミーニ(Msopo Dlamini)さん(24)は、ポルノ映画のスターになることが自分の運命だと感じている。家族も友人も応援してくれた。

監督、俳優ともに素人だが、機材や技術者、サウンドトラック、ポスプロなどでかなりの費用がかかった。それでも、DVDの売り上げで元が取り戻せると、モディセさんは自信満々。ソウェトを舞台にし、ソウェトで撮影したポルノ映画シリーズを計画中。ソウェトの現実を映画に反映させたいという。

モディセさんのいうソウェトの現実とは・・・?

「例えば、仕事から家に戻ったら、妻が別の男と寝ている場面に遭遇するなどよくあることだ。」

・・・ポストアパルトヘイトのうんたらかんたら、と変に恰好をつけたりせず、素直な点は評価できる・・・かも。

アパルトヘイトという特殊な歴史を生き抜いた南アフリカが、日に日に普通の国になっていく。感慨無量。

プロダクション会社「リキッド・シティ・プロダクションズ」(LiquidCity Productions)のHPで、宣伝用ビデオを見ることができる。オンラインショップで購入も可能。

(参考資料:2011年6月11日付『Saturday Star』など)

1 件のコメント:

  1. 宣伝用ビデオがあまりにも生々しかったのでHPへのリンクをつけなかったのですが、気が変わってチェックしたところ、「www.liquidcity.co.za」はなくなってしまったようです。アダルト映画業界で成功するというモディセさんの夢はかなわなかったのか、それとも、他にやりたいことが見つかったのか。。。

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