2011/06/07

ムタタのマンデラ博物館 2年間休館

南アフリカで「マンデラ名所巡り」をしようと密かに計画しているあなた。暫く待った方が良いかもしれない。ムタタ(Mthatha)のネルソン・マンデラ博物館が、この8月から30か月、改修・増築のため休館になるのだ。

ネルソン・マンデラ博物館として使われている建物「ブンガビル」(Bhunga Building)はアパルトヘイト時代、コサ族のホームランド「トランスカイ」(Transkei)の中央官庁だった。歴史的建造物ではあるものの、元々オフィスとして設計されたので、博物館としては使い勝手が悪い。

また、手狭なため、世界中からマンデラに贈られたプレゼントは倉庫に入ったまま。(つまり、マンデラのために心を込めて編んだ毛糸のパンツは、マンデラのお尻を温めることなく、博物館の倉庫に入るということ!?!)

現在展示されている品々は、ロベン島時代のサングラス、刑務所でトイレ代わりに使ったバケツ、それに背番号「6」のラグビーユニフォームなどなど。

1995年のワールドカップでアフリカーナの心をつかみ、南アの国造りに一役も二役も買った、あのユニフォームである。映画『インビクタス/負けざる者たち』(Invictus)でマンデラ役のモーガン・フリーマン(Morgan Freeman)が着ていた、緑と黄色のジャージーのゲンブツである。

改修後は、マンデラの「人生の意義が今まで以上に明らかになる」と、博物館の財務部長クウェジ・ムプムルワナ(Khwezi Mpumlwana)さん。

でも、どうしても改修が終わるまでに「マンデラ名所巡り」をしたい!という方へ。

改修期間中、展示物の多くはマンデラが育ったクヌ(Qunu)のマンデラ博物館で見ることが出来る。また、その他の展示物は、わざわざ東ケープ州まで来ることが出来ない貧しい南アファンのために、全国巡回する予定とのこと。

ネルソン・マンデラ博物館のHPはこちら。Nelson Mandela Museum

(参考資料:2011年6月6日「The Times」など)

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