2011/06/29

ハウテン州警察長官の自宅に泥棒

6月24日(金)の夜7時過ぎ、高級住宅街のとある家に泥棒が入った。塀を乗り越え、正面玄関を壊して、侵入。プラズマテレビその他の電気製品を盗んで立ち去った。

一家の主は外出中。妻は二階の寝室にいたというが、泥棒の姿も見なかったし、どのくらいの時間、家の中にいたかもわからないという。

・・・とここまでは、取り立てることのほどもない押し込み強盗。「怪我人が出なくて良かった」程度の話題。

だが、留守中だった一家の主は、ムズワンディレ・ペトロス(Mzwandile Petros)。南ア経済の中心ジョハネスバーグや首都のプレトリアを抱えるハウテン州の警察長官。しかも、一か月に31,042ランド(40万円弱)も税金を使って、警備会社と契約をしている。(因みに、我が家が警備会社に払っているのは、月約3600円。)

昨年9月には、州警察長官の自宅から車で5分の家が被害に遭った。住んでいるのは、ノムヴラ・モコニャネ(Nomvula Mokoyane)。ハウテン州知事である。

州知事は就寝中。翌朝、物がなくなっているのをメイドが発見した。敷地内には警察のVIP警護班と4人のボディガードがいたのに、怪しい男たち(多分)が侵入し、テレビや洋服を持って逃げたことに誰も気がつかなかった。

東京都知事と警視総監の自宅に泥棒が入り、警察が手も足も出ないようなもの。

社会的地位や経済力で被害者を差別しない泥棒があっぱれと言おうか、警察が情けないと言おうか。。。

事件以来、ペトロス邸の周りには、一日24時間パトカーが警備に当たっている。つまり、犯罪防止や捜査にたずさわる警察官の数が更に少なくなった。

政府、警察の大物が被害者になったことで、警察が犯罪取り締まり強化に本腰を入れてくれると嬉しいが、大物の自宅警備強化に終わる気配も。。。

(参考資料:2011年6月26日付「The Sunday Independent」など)

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