2011/03/19

がんばれ日本!南ア救援チーム出発

東北大震災。中国の陰に隠れ、南アフリカであまり注目されることのない日本に脚光が当たった。

大災害というと、悲惨さが強調され、「可哀想」という気持ちが先立つ。言語を絶する状況に翻弄され、なすすべもなく絶望する人々の姿が報道される。ひたすら援助を待つ人や、自分が生き延びるために、他人を押しのけ、時によっては傷つける人、混乱に乗じて盗みを働く者。。。ポジティブな側面を目にすることはあまりない。まして、国民性が注目されることなど。。。

日本は違った。悲しみや辛さや苦しさに変わりはないはずなのに、 他人を思いやり、列を守り、文句を言わず、自らオーガナイズし、できる範囲でだれもが精いっぱい努力する姿に世界中が胸を打たれた。9/11での助け合いや、個人の英雄的な行為などの例外はあるが、被災者全体が驚嘆の目で見られたことはかつてなかった。

南アフリカでも、今まで顔の見えなかった日本人の評価が一挙に高まった。

日本と何の関係もない人々が募金に応じてくれた。知り合いの中華レストランでは、「おじいちゃんがお墓の中で目をムクかもしれないけど」とオーナーが笑いながら、慈善夕食会を企画。一晩だけの予定が、あまりの反響の大きさに二晩に延長した。

そんな中、南アの救援チーム「Rescue South Africa」が日本に向けて出発。宮城県石巻で救援活動に当たる。

ビーバ、南アフリカ、ビーバ! Viva South Africa Viva!
ビーバ、日本、ビーバ! Viva Japan Viva!

ジョハネスバーグの空港から出発する南ア救援チーム。写真は日本大使館HPから。

1 件のコメント:

  1. 華々しく出発したRescue South Africaだが、3月28日に早々戻って来た。10日(実質の作業は1週間)の短い旅。南ア国際関係協力省日本デスクの話によると、メンバーは全員ボンランティア。職場から休暇を取らなければならなかったので、長期は無理だったとのこと。南ア政府は旅費提供程度の協力。ちょっと情けない。

    短い滞在で大して役に立たなかったかもしれないが、救援活動をしてくれた人たちが現地の窮状を南アで訴えてくれたり、今後日本の「民間大使」になってくれれば良いか、とも思う。

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