私のお気に入りのウェブサイトに、www.busuu.comがある。ミクシーやフェースブック同様のソーシャルネットワークサービス(social network service:SNS)だが、外国語を学びたい人が対象というのがミソ。
オファーされているコースは英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、それにロシア語。学びたい言語と話せる言語(母国語及び流暢に話せる言葉)を登録する。学ぶ言語はいくつでもOK。無料。
文法や語彙はインターアクティブなオンライン学習。SNSの長所が生きるのは、作文と会話。ネイティブスピーカーが作文の添削をしてくれ、また、オンライン中のネイティブスピーカーに、「会話の練習相手になって」とリクエストが出せる。
学習している言語の添削をしてもらう代わりに、自分が出来る言語の添削をしてコミュニティにお返し。勿論、普通のSNS同様、「お友達」になることも可能。仲間と励まし合いながら、外国語が習得できる。
日本語しか出来なくても、気後れする必要はない。日本語はオファーされていないものの、会員の中には日本語を学んでいる者もいる。その人たちの質問に答えたり、会話の相手になってあげれば良い。
busuu.comは2008年5月、リヒテンシュタイン人のアドリアン・ヒルティ(Adrian Hilti)とオーストリア人のベルンハルト・ニーズナー(Bernhard Niesner)が設立した。ふたりともまだ30代。本部はスペインのマドリッド。まだ設立間もないのに、既に数々の賞を受賞している。
さて、HPの名前になっている「ブスー」(Busuu)とは何のことか。
実は、カメルーンで話されるバンツー系の言語だ。
話される、といっても、1986年に8人しかいなかったネイティブスピーカーは、2005年には僅か3人に減少。まさに絶滅寸前である。
busuu.comでは「ブスー語を救え」(Save Busuu)キャンペーンを開始。ブスー語の危機に対する意識を高め、ブスー語学習者を増やそうという狙いだ。そのためにHPと「ブスーの歌」のプロモー ションビデオを作成した。(HPでは8人のネイティブスピーカーがいることになっている。)
HPはhttp://save.busuu.com。歌の英語版はこちらをどうぞ。軽快でコミカル。かなり笑えるので、是非見てください。「ブス、ブッスー!ブス、ブッスー!」と思わず口ずさんでしまうかも。