3週目に突入した全国公務員スト。とうとう政府が折れて、7.5%の賃上げと月800ランドの住宅手当を提示。組合の要求はそれぞれ8.6%と1000ランド。これまでの政府のオファーは、7%と700ランド。ここでお互いに折れるのが妥当・・・という論理・心情は、南アフリカの労働組合には通じないらしい。なんと、オファーを蹴ってしまった。それどころか、今日、ヨハネスブルグ市内で組合員がデモ。
警察や刑務所の看守はまだストに参加していないものの、サッカーワールドカップで1ヶ月休校し、それでなくてもカリキュラムをこなすのが遅れている公立学校は、教師のストで休みのまま。公立病院も、看護婦などの職員ストが続いている。
それに加え、昨日からガソリンスタンドの従業員がスト。南アフリカでは、都市でも公共の交通機関が発達していないため、通勤や子供の送り迎えなどにマイカーを使う人が多い。ガソリンスタンドはセルフサービスではないから、従業員ストはいい迷惑だ。
隣国モザンビークの首都マプトでは、住民の暴動が始まった。光熱費と物価の上昇に対する住民の不満が爆発したもの。電気代13.4%、水道代11.7%、パンの価格25%の値上げを政府が発表したことが引き金になった。暴動の初日は死者6名、負傷者27名、逮捕者142名が確認されている。
マプトの空港が閉鎖されたことで、南アフリカとマプトの間の飛行機が全てキャンセル。数百人の南ア人がモザンビークから出国できない事態になった。
「困ったものだ」と思いながら、ヨハネスブルグ市から来た光熱費・固定資産税の8月分請求書を開けてびっくり。これまでは電気代、上下水道代、ゴミ回収代、固定資産税をあわせて月1000ランド(約1万2千円)弱。それでも高いと思っていたら、先月の請求書では一挙に2500ランドに。しばし呆然としながらも、黙って支払った。それがなんと、今回は3600ランドというのである! 4万3000円。いくら市の財政が苦しいとはいっても、行政の不手際を棚に挙げて、全てを住民に押しつけるのはアンマリではないか。これから毎月、どうやって払っていったらよいものやら、目の前が真っ暗になった。
私も暴動を起こしたい。
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