2017/08/31

復活! ジョハネバーグ交響楽団

2012年に解散の危機を迎えたジョハネスバーグ交響楽団(JPO: Johannesburg Philharmonic Orchestra)。(存続の危機 ジョハネバーグ交響楽団

解散はなんとか免れたものの、2013年はわずか2シーズン(前年までは4シーズン)。そして、とうとう、「ビジネス・レスキュー」(business rescue)、即ち、日本の会社更生法・民事再建法のようなもののお世話になることになった。

シーズンは取りやめ、1年に片手で数えられるほどの単発公演のみ。フルタイムの音楽家たちは意気の上でも、財布の上でも、さぞかし辛かっただろう。

その後、2015年CEOに就任したボンガニ・テンベ(Bongani Tembe)の元で改革に取り組み、苦節の甲斐あって借金をすべて返済。2017年8月に新しい理事会、新しいロゴ、新しいドナーの元で活動を再開した。

2017/08/28

「人肉を食べるのに飽き飽きした」 男が警察に自首

8月18日(金)夕方6時ごろ、クワルズナタール州エスコート警察署にひとりの男がやってきた。吐き気がするような臭いをプンプンさせて。(エスコートはダーバンの北西175キロに位置する町。)

男は地元住民のニコ・ムバタ(Nico Mbatha)。「人肉を食べるのに飽き飽きした」という。

半信半疑の警官たちの前で、ムバタは手に持っていた袋を開けた。中には人間の手と足! 悪臭はここから発していたのだ。その場から思わず逃げ出した警官たちもいたという。

人肉を食べることを強要されるのにうんざりしている。なんとか抜け出したいから、警察に通報しに来た」というムバタ。「被害者をレイプし、殺してから食べた」と主張する。

エスコート警察署

ムバタが警察官たちを連れて行った家では、鍋の中に入った耳が8つ見つかった。少なくとも4人が食べられてしまった計算になる。

2017/08/23

「聖なる」サルは、とんだイタズラもの バリ島

聖なるサルの森保護区」(Sacred Monkey Forest Sanctuary)という英語名に惹かれ、バリ島の「モンキーフォレスト」に行ってみた。正式な名称は「Mandala Wisata Wanara Wana」。所有・管理するのは、地元のパンダンテガル(Pandangtegal)村。

聖なるサルの森」なんて、動物大好き人間の心をくすぐるような響きだ。「保護区」に当たる「サンクチュアリー」(sanctuary)は、元々「神聖な場所」「聖域」を意味する。敷地内には聖なる(holy)お寺が3つあるという。「sacred」「sanctuary」「holy」と、「神聖」のオンパレードである。

地元の人々が神聖なものとして崇めて来たサルが、今はその数も減り、原始林にひっそり暮らしているのだろう・・・と勝手な想像を巡らす。

私の頭にあったのは、ウガンダのチンパンジー保護区のイメージ。レンジャーに連れられ、小数グループで、昼間も暗い、うっそうとしたジャングルに入る。チンパンジーとの遭遇を期待するが、会えるとは限らない。ラッキーにもチンパンジーに巡り合えたら、声を殺してそっと観察する。野生の邪魔をしてはならないのだ。

しかし・・・、人里から離れたジャングルと思い込んでいたが、ウブドの町のすぐそばじゃん。しかも、立派な駐車場。入口では、おばさんがバナナを売っている。サルにやるためだという。

え・・・? 野生動物にエサをやってはいけないのは、常識じゃないの・・・? 野生動物の生活に介入したり、ジャンクフードを与えることで食生活を乱してしまうことも問題だが、賢いサルの場合、「盗賊ザル」「暴力ザル」を生み出す原因にもなる。宮島のサルでも、ケープ半島のヒヒでも、「餌をやらないでください」とはっきり書いてあるはず・・・。

2017/08/20

強盗に遭った白人農家に思わぬ救いの手

南アフリカ共和国ムプマランガ州で農業を営むアフリカーナ、クアシー・ファンデルメルヴァ(Kosie van der Merwe)さんは8月10日の午後、ヴィットバンク(Witbank)の空港に向かっていた。空港でパイロットの試験を受けることになっていたのだ。

窓を開けたまま運転していたのは、真っ赤なピックアップトラック「トヨタ・ハイラックス」(Toyota Hilux)。赤信号で停車する。男がひとり近づいて来たかと思うと、いきなりナイフを突きつけて携帯電話を要求! おとなしく携帯電話「サムソンS8」を渡す。男は野原を走って逃げた。

しばらく車で追いかけたクアシーさんだが、男が道路を横切って、乗り合いタクシーのターミナルに逃げ込んだのを見て諦めた。乗り合いタクシーのターミナルにいるのは黒人だけ。「白人のオレが足を踏み入れても、トラブルに巻き込まれるのが関の山」と思ったのだ。

空港から家族に電話して、強盗に遭ったことを伝える。ところが、お父さん曰く、「お前の携帯電話は乗り合いタクシーのターミナルにあると、誰かから電話があったよ」。

クアシーさんは「罠に違いない」と思い、警察に届けることにした。道を聞くため途中で止まったとき、車が一台近づいてきた。乗客のひとりが言う。「携帯電話を探しているのか?」

2017/08/17

バリ島でハッシュ!

「バリ島でハッシュを初体験しちゃった!」

嬉々として報告する私に、英系南ア白人の親友が唖然、憤然、憮然。

「あなたがそんなことをするなんて思ってもみなかったわ!」

???

何故そんなにショックを受けるのか、皆目わからない。

ハッシュ」(hash)とは「ハッシュ・ハウス・ハリヤーズ」(Hash House Harriers)という世界的なランニング愛好団体が行うイベント。大英帝国がマレー半島に設立した「イギリス領マラヤ」(Federated Malay States)のセランゴール(Selangor)州で1938年に始まった。

イギリス人役人その他の現地に滞在する外国人が、週末の飲み過ぎによる二日酔いを吹き飛ばそうと、月曜日の夕方走り始めたのだ。月曜の朝は二日酔いがひどすぎて、運動どころではなかったのだろう。「毎週月曜日に開催」ということは、「毎週末酔いしれた」ということか。

2017/08/14

暴力社会の「ウーバー」 乗客も運転手も犯罪の被害者

世界70カ国の450都市以上で展開している「ウーバー」(Uber)。日本では、2014年8月より東京都内全域でタクシーの配車サービスを開始したものの、「自家用車による運送サービスは白タク行為に当たる」という国土交通省の判断により、2015年3月に業務を中止している。

一般人が自分の空き時間と自家用車を使って他人を運ぶ仕組みだが、南アフリカの都市、特に流しのタクシーがほぼないジョハネスバーグでは好評である。スマホのアプリを使って予約を入れると、ウーバーが顧客の近くにいる登録運転手に連絡する(各車両の位置はGPSで把握している)。顧客のスマホには、運転手の名前、車の種類と登録ナンバーが送られる。支払いはクレジットカードで後払いできるから、手持ちの現金がなくても平気だ。財布を忘れても、スマホさえあれば良いのだ。

ウーバーが大好きな友人・知人も結構いる。しかし、私は利用していない。大きな理由は、携帯電話でデータ通信をしていないこと。ケータイはショートメッセージと緊急電話以外には使わないことにしている。

もうひとつの理由は、友人のお姉さんが犯罪の被害に遭ったこと。

2017/08/09

名門ホテルまで「マンデラ」商売 ケープタウンのマウントネルソン

ケープタウンの名門ホテル「ベルモンド・マウントネルソン・ホテル」(Belmond Mount Nelson Hotel)がネルソン・マンデラの回顧録 Dare Not Linger:The Presidential Years 発売を記念したパッケージを売り出す。

マンデラの回顧録といえば、自伝『自由への長い道』(Long Walk to Freedom)が有名。1994年に発行され、これまでに1500万部売れたという。

Dare Not Linger は『自由への長い道』の続編にあたり、大統領時代の1994年から1999年までを扱っている。

マンデラは2013年に既に亡くなっているのに、なぜ今ごろ回想録を…?

2017/08/03

キャベツを散歩させる中国の若者たち

今月初め、「キャベツと散歩するのが中国で流行っている」というニュースを南アフリカのラジオ『クラシックFM』(Classic FM)で耳にした。散歩といえば「犬」、と相場が決まっていると思いきや、中国では友達のいない若者が「キャベツ」を連れて散歩に行くというのだ。

ホントかな~。。。

5月6日には、同じ内容のニュースが南アフリカでも大手の日刊紙『ザ・タイムズ』(The Times)に掲載された。オーストリアの英字新聞『オーストリアン・タイムズ』(Austrian Times)や『ハッフィントン・ポスト』(Huffington Post)でも紹介されたとか。映像付きのテレビ報道があれば、真偽がはっきりしただろうけど、我が家にはテレビがないのでチェックできない。まさかキャベツに首輪とか、引きひもはつけないだろうから、こんな感じだろうか・・・?


実名のインタビューによると、

「キャベツと散歩していると人が話しかけてくれて、お喋りの機会が出来る。」

キャベツと散歩している他の人と会話が生まれる。」

「キャベツは犬より良い。餌がいらないばかりでなく、公園で他のキャベツと喧嘩することがない。」

「キャベツと話すと心が安らぐ。」

「キャベツに思いのたけをぶちまけた後、そのキャベツを捨てることによって、すっきりする。」・・・

果ては、

「親より好き。キャベツは私のことをわかってくれる。」

という17歳の談話まで。