2月25日土曜日の朝、ジョハネスバーグで一番古い木が突然倒れた。推定年齢160歳。病気の痕跡はない。枯れていたわけでもない。どうやら、天寿を全うしたようだ。
高さ60メートル。大人4人が手をつないで一周する、幹の太さだった。
オッペンハイマー家の庭にあったユーカリの木だ。
(「スター」紙Moeletsi Mabe撮影) |
敷地内にある「ブレントハースト図書館」はアフリカ関係の蔵書で名高い。私設図書館のアフリカコレクションとしては、世界最大。
庭の広さは45エーカー。日本庭園だってある。
1886年に金が発見され、一攫千金を狙う男たちが集まり、ジョハネスバーグの町が形成された。この木はそれより前、19世紀半ば、この地に住みついた白人農家が植えたものとされる。当時、アフリカーナたちがユーカリやコショウボクを植樹して、その陰で涼んだのである。
同世代のユーカリたちの多くは、その後切り倒され、木材として金鉱山で使われた。
1904年の写真では、既に大樹だったという、このユーカリの木。来週早々、撤去される予定だ。幹50センチの輪切りの重さが680キロというから、大変な作業になりそう。その後、年輪を数え、正確な年齢を調べるという。
ブレントハースト庭園は、一般公開もしている。予約要。
(参考資料:2012年3月8日付「The Star」など)
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