「へ~、ヴァルケって、南アに住んでたの?」と一瞬びっくりしたが、実はFIFAの本部があるスイスに在住。
じゃあ、どうして・・・?
南アフリカ内務省のホームページ及び内務省スポークスマン、ロニー・マモエパ(Ronnie Mamoepa)によると、国籍取得には以下の条件を満たさなければならない。
- 少なくとも5年(南ア人と結婚している人は2年)、南アに住んでいる。
- 公用言語のひとつが話せる。
- 性格が立派で、南ア人としての責任をわきまえている。
- 今後も南アに住むつもりである。
- 雇用されているか、学生ビザを持ち、収入がある。または、南アに投資し、雇用を創出する。
ヴァルケは今年の初め、南ア女性と結婚したとされるものの、(性格や責任感については不明だが、その他の)条件は満たしていない。
しかも、内務省は永住権申請を処理する事務能力が低いため、条件を全て満たし且つ高いスキルを持つ外国人ですら、南アで永住権を取るのにものすごく時間がかかる。
当然のことながら、「ヴァルケは国籍取得の条件を満たしていないのみならず、順番を飛び越して、永住権どころか、いきなり国籍を与えられた」という批判が出て来た。
大体、フランス人が何故、南ア国籍を取りたいのだろうか。南アのパスポートでは、近隣諸国以外どこに行くにも査証が必要。不便なだけではないか。理由を勘ぐってしまう。
ヴァルケが南アの国籍取得申請をした理由は不明だが、南アがヴァルケに国籍を与えた理由は、「南アが2010年サッカーワールドカップを主催できるように尽力し、南アのサッカーの進歩に貢献したこと」(マモエパ談)。
そんなの、法律で決まっている条件にはないよな~。つまり、特例! ずるい~!
結局、権力とコネ(場合によっては金)さえあれば、国籍だって簡単に取れてしまうということか。
(参考資料:2012年6月29日「The Times」など)
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