2013/07/07

23年ぶりに蘇った幻の歌 「国民はマンデラを求めている」

1990年、ジョハネスバーグのエリスパークスタジアム(Ellis Park Stadium)で、27年間の服役生活から釈放されたマンデラのために、「おかりなさい」コンサートが開かれた。当時、南アフリカで最も影響力が強かったミュージシャンたちが一堂に会し、一緒に歌ったのが、この日のために作曲されたこの歌。

「国民はマンデラを求めている」(The People Want Mandela)

ライブで歌われたのはこれ一回切り。CDとして販売されることも、ビデオがリリースされることもなく、いつの間にか人々の記憶から消え去った。

それが、ごく最近、南アフリカの映像作家、ニック・ホフメイヤー(Nic Hofmeyr)によって蘇った。

ダメージを受けたテープ2本から新たにマスターテープを作り上げ、映像をつけてユーチューブにアップロードしたのだ。7月2日のことである。

マンデラの死を目の前に迎えての行為だろうが、誰でも無料でアクセスできるユーチューブというところがいい。明らかに、金儲けを狙ってのことではないからだ。マンデラの一生やその功績を振り返り、愛情と感謝の心に溢れる国民の心を代弁しているようで好感がもてる。


参加ミュージシャンは次の通り。 今は亡き歌姫、ブレンダ・ファッシーの名前も見える。

デューク・マカシ(Duke Makasi)、ラシッド・ラニー(Rashid Lanie)、ジェニファー・ファーガソン(Jennifer Ferguson)、ブシ・ムフロンゴ(Busi Mhlongo)、ブレンダ・ファッシー(Brenda Fassie)、レイ・ピリ(Ray Phiri)、クレア・ジョンソン(Claire Johnson)、マフラティニ&マホテラクイーンズ(Mahlatini and the Mahotella Queens)、バキティ・クマロ(Bakithi Kumalo)、ローレンス・マツィザ(Lawrence Matshiza)、ジャブ・カニーレ(Jabu Khanyile)、PJパワーズ(PJ Powers)、マークアレックス(MarcAlex)、ナナ・コヨーテ(Nana Coyote)、ツェポ・チョラ(Tsepo Tshola)、シポ・マブセ(Sipho Mabuse)、バーニー・ラチャバネ(Barney Rachabane)、コンドリー・ジクブ(Condry Ziqubu)、マーシー・パケラ(Mercy Pakela)、ムズワケ・ムブリ(Mzwakhe Mbuli)、ヴィクター・ントニ(Victor Ntoni)

《作詞・作曲》
ジェニファー・ファーガソン(Jennifer Ferguson)、ラシッド・ラニー(Rashid Lanie)、ヴィクター・ントニ(Victor Ntoni)、レイ・ピリ(Ray Phiri)

このビデオを手掛けたのは、
《ディレクター》 ニック・ホフメイヤー(Nic Hofmeyr)
《プロデューサー》 パム・デヴェリュハリス(Pam Devereux-Harris)
《写真》 クライヴ・ローリー(Clive Lawrie)、ニック・ホフメイヤー(Nic Hofmeyr)

【関連記事】
マンデラ家の秘蔵レシピ マンデラの料理人が初公開! (2012年4月4日)
マンデラをカモにした男 ジェイムズ・グレゴリー (2011年7月8日)
マンデラ文書デジタル化 グーグルが資金援助 (2011年3月11日)
表現の自由と個人の尊厳 マンデラの死体解剖図 (2010年7月10日)

0 件のコメント:

コメントを投稿