2017/07/13

室内楽のイメージを打ち破るドイツの美女カルテット「サルートサロン」(Salut Salon)

室内楽(chamber music)というと、宮廷の応接室など(chamber)でオスマシして優雅に奏でる優等生的なイメージがあるが、ドイツの女性カルテット「サルートサロン」(Salut Salon)は押さえきれないエネルギーがほとばしり出る豪快さと、女性らしい繊細さと、ヴィジュアル的な麗しさを併せ持つ、ゴキゲンなグループ。楽しくて、ひたすらカッコいい。

まずはこちらをご覧ください。



クラッシックの演奏家としての腕も確かだが、それだけでは終わらない。情熱的で、ユーモアに溢れ、観客を魅了するエンターテイナーだ。演奏する音楽はクラシックに加え、タンゴ、シャンソン、フォークソング、ジャズ、映画のテーマソングなど多岐にわたる。名人芸のソロ演奏から、ナイトクラブのショー的なスキットまで、とにかく観客を飽きさせない。

メンバーは以下の4人プラス1人。

アンゲリカ・バッハマン(Angelika Bachmann) 
ヴァイオリン

ハンブルグ育ち。類まれなる音楽の才能を認められて、市当局に義務教育を免除された。幼い頃から音楽一筋。ソリストとして交響楽団と初共演したのは、なんと7歳の時。


イーリス・ジークフリート(Iris Siegfried) 
ヴァイオリン・歌

ハンブルグ育ち。音楽家と弁護士の2足のわらじを履く。




アンネモニカ・フォンツヴァルドウスキー(Anne-Monika von Twardowski)
ピアノ

南アフリカのダーバン生まれ。ドイツへ移り、6歳でピアノを始める。修士号を持ち、大学の講師も務める。



ソニア・レナ・シュミット(Sonja Lena Schmid) 
チェロ

チュービンゲン生まれ。ハンブルグ、アムステルダム、デンハーグでチェロと室内楽を学ぶ。



オスカー(Oskar) 
木琴・ピアノ・チェロ・ヴァイオリン

サルートサロン唯一の男性(?)メンバー。人形師である父のワークショップの芸術的雰囲気の中で育つ。現在、回想録を執筆中。



サルートサロンは、11歳の時からの親友というアンゲリカとイーリスが核になって結成。ブレークしたのは2002年。活動の本拠地ハンブルグで、.チケット完売コンサートの快挙を達成したのだ。現在、一年120以上のコンサートをこなしているという。ヨーロッパ諸国、アメリカ合衆国、南米、中国ではコンサートをしたらしいが、日本も南アフリカもまだのよう。取りあえずは、ユーチューブやCDやDVDで満足するしかないかな。

最新DVD

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✤この投稿は2014年4月29日付「ペンと絵筆のなせばなる日記」掲載記事を転載したものです。

唯一の男性メンバー、オスカーはいつの間にかいなくなってしまいました。

✤サルートサロンの中心メンバーはヴァイオリンのふたり。でも、正直言って、ライブで役者ぶりを発揮するのは、チェロのソニアとピアノのアンネモニカ。ところが最近、ピアノとチェロが別人のコンサートがあってちょっと悲しい。同じ曲を演奏しても、楽しさが違う(失礼!)。恒久的なメンバー交代にならないと良いけど・・・。


【関連ウェブサイト】
Salut Salon (公式ウェブサイト)
SalutSalon (ユーチューブ)

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