2016年のリオデジャネイロ五輪出場が夢。初めての五輪出場を目指したロンドン大会では、「南アフリカで一番早い男」であるだけでなく、参加標準記録を100メートル走で6回、200メートル走で2回達成していたのに、南ア代表に選ばれなかった。400メートルの参加標準記録を1回達成しただけの「スター」に道を開けるため、涙を飲まされたのだ。(マガウェが参加標準記録を達成したのは全て国内だったから、というのが五輪選抜に漏れた公式の理由だが、そのような規則は国際的に一般的なのだろうか?)
「スター」とは、両足義足のランナー、オスカー・ピストリス(Oscar Pistorius)のこと。ガールフレンドのリーヴァ・スティアンカンプ(Reeva Steenkamp)殺害容疑で起訴され、現在裁判の真っ只中だ。
サイモン・マガクウェは、国際陸上競技連盟(IAAF: International Association of Athletics Federations)によると1986年5月16日生まれ(1985年5月25日生まれという記載もある)。貧しい農村に生まれ、お母さんがメイドをしながら育ててくれた。貧しい環境に負けず、誇りを持って努力することを教えてくれたのはお母さんだという。
(IFFAのプロフィールから) |
最初はサッカー選手を目指したが、膝の故障でストライカーになるのを断念。2008年から陸上に専念。
「現在、世界のナンバーワン。次回のオリンピックで無視されることはないだろう」と自信をのぞかせる。
「まだ選手としてのピークには達していない」と強気だが、2016年が最初で最後の五輪になるかも。今度こそ夢が実現しますように。
(参考資料:2014年4月19日付「Saturday Star」など)
【関連記事】
オスカー・ピストリアスのガールフレンドは例外ではない パートナーによる暴力・殺人 (2014年3月31日)
ホームレスで麻薬中毒だった少年、スケートボードで開花 アメリカで修行中 (2014年1月11日)
両足義足の短距離走者 ロンドン五輪に出場 (2012年7月10日)
逆境に負けない! 14歳で大学入学 ジンバブエ (2012年6月8日)
麻薬中毒者が一念発起、テコンドー世界チャンピオンに (2011年8月21日)
0 件のコメント:
コメントを投稿