2017/01/10

メイドからセレブシェフに 人生を変えたリアリティTV

3か月前キム・カーダシアン(Kim Kardashian)に銃を突きつけ、強盗を働いた容疑者のうち16名が逮捕されたとのニュースを先ほどCNNで見た。(我が家にはテレビがないので、テレビのニュースはユーテューブで見ている。)事件が起きた時は格別注意を払わなかったのだけど、今日のニュースによると、奪われたのは900万ユーロ相当の宝石! 11億円相当以上の宝石を身に着けていたわけだ。

有名であることで有名な、リアリティTVのスター、キム・カーダシアンの2015年度の所得は5250万ドル(約60億円)。ツイッター、フェイスブックなどソーシャルメディアのフォロワーは数千万人に上るという。何の才能もなさそうに見えるカーダシアン一家だが、TVとソーシャルメディアを最大限に利用して大金を儲けているのだから、大衆の欲するところを嗅ぎ分ける、類まれなる才覚があるといえる。

リアリティTV、特にタレント発掘のコンテスト形式の番組は、才能はあるがコネも資力ものない無名の人が一躍有名になる機会を与えてくれる。『ブリテンズ・ゴット・タレント』(Britains Got Talent)で人生が変わった歌手スーザン・ボイル(Susan Boyle)はその好例であろう。



最近の南アフリカでは、シポカジ・ムドラコモ(Siphokazi Mdlakomo)さんがいる。ケープタウンで住み込みのメイドをしていた2014年、『マスターシェフ 南アフリカ』(MasterChef South Africa)に出場。ダイナミックな人柄と、逆境に負けず人生に挑戦するメイドというキャラが受け、第2位の栄冠を勝ち取り、賞金10万ランド(約85万円)を手にした。39歳だった。

前列中央の小さい女性がシポさん(Mail Online

シポさんは東ケープ州の寒村で生まれ育ち、21歳の時、仕事を求めて大都市ケープタウンにやってきた。手に職がない多くの黒人女性同様、メイドになる。料理は働きながら身につけた。

2016/12/17

ゾウを救え! ディカプリオとプーチンの元側近が個別にドキュメンタリー映画を制作

セルゲイ・ヤストルジェムブスキー(Sergey Yastrzhembsky)は元ロシアの外交官。1953年12月4日生まれ。歴史学の博士号取得後官僚となり、ボリス・エリツィン(Boris Yeltsin)やウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)の報道官、EU大使などを務める。

プーチン側近時代のヤストルジェムブスキー(The Times

2008年に退官してから、どういう経緯からか、アフリカでドキュメンタリー映画の制作を開始。2012年、プロデューサー兼監督として初めての作品を発表。アフリカの部族の生活を描いた『Africa, Blood and Beauty』(アフリカ 血と美しさ)だ。

ドキュメンタリー映画監督になったヤストルジェムブスキー(Bank of Cyprus Cultural Foundation

野生動物を殺すのも好きらしい(Sportsmen on Film

最新作は今年公開された『Ivory: A Crime Story』(象牙 犯罪物語)。3年かけて、30か国で撮影。250時間もの映像を1時間27分にまとめた。制作費用100万ドル。野生のゾウが15分に1頭という空恐ろしいペースで、象牙目当ての密猟のために命を落としている現状を憂えて制作したというこの映画は、中国、ベトナム、タイの大物象牙バイヤーを名指しで非難している。

2016/12/09

愛らしいフランス人女性による「マケバ」がユーチューブで話題

うら若いフランス人歌手によるビデオ「マケバ」が話題になっているという。11月30日にユーチューブにアップされ、12月9日現在で85万ヒットを超えている。

「マケバ」とは、南アの国民的歌手で反アパルトヘイト活動家「ミリアム・マケバ」(Miriam Makeba)のこと。
「ママ・アフリカ」と呼ばれたミリアム・マケバ(Originalpeople.org

歌っているのは「Jain」。フランス語読みすると「ジャン」だろうか。本名「Jeanne Galice」、1992年2月7日生まれ。マケバが亡くなったのは2008年11月9 日。ジャンがまだ16歳の時だ。そんな女の子がなぜマケバの歌を?

2016/11/28

南アで余生を送るブラジル生まれのみなしご猫ネルソン、波乱万丈の人生が本に

ネルソンは気難しい猫だ。冷淡で攻撃的。撫でられたり、抱かれてたりするのが大嫌い。飼い主のノーラ・ミッチェル(Nola Mitchell)さんにも平気で噛みつく。17歳という高齢ながら、他の猫と大喧嘩する。

飼い猫、それも老猫にしては超硬派。可愛げがないこと、この上ない。しかし、ネルソンの半生を知れば、そんなタフガイになってしまったのも頷ける。

ネルソン(Get It Durban

生まれはブラジルの港町、カベデロ(Cabedelo)。トラックの荷台で生まれたらしい。母親が生後数日の子供たちを安全な場所に移そうしたとき、一家は犬の群れに襲われる。騒ぎを聞きつけ駆けつけたのは、ケープタウン出身のヨットマン、ボブ・ヘイワード(Bob Hayward)さん。猫一家は皆殺しに殺されてしまった。溝に身を潜め、九死に一生を得た子猫を除いて。。。

2016/11/20

お値段7万7千円から 南アの契約殺人

日本で殺し屋を雇うと、一体いくらくらいかかるのだろう。

そんなことを思ったのは他でもない。南アフリカにおける研究結果が、世界的に権威のある学術誌に発表されたからだ。


論文の題は「The Commercialisation of Assassination: Hits and Contract Killing in South Africa 2000-2015」(暗殺の商業化:2000年ー2015年の南アフリカにおける暗殺と契約殺人)。掲載された学術誌は「African Affairs」。ロンドンに本部がある「ロイヤル・アフリカン・アカデミー」(Royal African Academy)の季刊誌で、オックスフォード大学出版局(Oxford University Press)が発行している。

ケープタウン大学(University of Cape Town)のマーク・ショー(Mark Shaw)教授と博士課程の学生キム・トーマス(Kim Thomas)が分析に使ったのは「メディア」。2000年から2015年までの16年間に報道された、暗殺や暗殺未遂1000件以上のデータベースを作成したのだ。もちろん、誰にも知られず殺され、報道されなかったケースも数多くあるだろう。

マーク・ショー
キム・トーマス

アパルトヘイト時代の南アでは、暗殺や契約殺人は珍しいものではなかった。アパルトヘイト政府が解放運動の活動家を殺害しただけでなく、解放運動内部でも、「問題」と見なされたり、政府のスパイと疑われたりして殺された人がたくさんいる。いずれにせよ、アパルトヘイト時代の暗殺の多くは、政治を動機とした、組織によるものだった。

それが変わったのは1994年。アパルトヘイトが終わり、民主総選挙が行われ、アフリカ民族会議(ANC)が政権を取ってからのことだ。イデオロギーの違いを原因とした政治組織による暗殺から、個人が政治的経済的利益を得るために殺し屋を雇うことに変化したのだ。そして、人を使って殺することで問題を解決しようとする事例が、近年増えているという。