2012/08/29

アフリカの大きさ

日本でも、欧米でも、「アフリカ」をひとくくりする傾向がある。

「アフリカって、行ってみたい国のひとつなの~」と言われたこともある。

違う~! 国じゃないの~!

アフリカは世界で2番目に大きな大陸(一番大きいのはアジア)。面積約3022万平方キロメートル。1884-85年のベルリン会議の原則にのっとり、列強が現地の事情を無視して、勝手に地図上で分割した「植民地」が、現在の国境の元になっており、57か国(うち国連加盟国54か国)に、10億人を超える人々が住んでいる。

話される言語数は2100以上。3000以上存在するという学者もいる。数多くの民族、文化が息づく大陸だ。

 
といっても、ピンとこないかもしれない。そんなあなたにぴったりの地図がこれ。名付けて、「アフリカの本当の大きさ」(The True Size of Africa)。



アメリカ合衆国、中国、インド、フランス、ドイツ、スペイン、ポルトガル、イタリア、スイス、ベルギー、オランダ、イギリス、日本、そして東欧諸国が、アフリカ大陸の中にうまい具合にぴったりと収まっている。(中国とインドは2分してある。)

2012/08/15

ビジネス化する海賊稼業 レターヘッドまで作成

世界に名高いソマリアの海賊。国際海事局(International Maritime Bureau)では、昨年1年間に世界経済に与えた損害70億ドル、せしめた身代金1億6000万ドルと推定している

ここまで規模が大きくなると、手順をシステム化しようというのは、当然の成り行きだろう。また、追いかけられて、捕まえられて、裁判に掛けられ、牢屋に入れられるどころか、「顧客」と「交渉」して「料金」を受け取っているのだから、海賊当人が「まっとうな商売」に関わっていると信じても不思議はないかもしれない。

例えば、某社の石油タンカーがハイジャックされた後、「パイレート・アクション・グループ」(Pirate Action Group)からオーナーと保険会社にレターヘッドを使った手紙が届いた。

「ご担当者様へ」(To Whom It May Concern)という書き出しの後は、「件名」。「企業/オーナー様、おめでとうございます」(Congratulations to the Company/Owner)とある。

2012/08/08

刑務所に戻るために、94歳の老女をレイプ 恩赦が裏目

ズマさん、なんてことをしてくれたんだ?

『ザ・タイムズ』紙の一面に、こんな見出しが躍った。


「ズマさん」とは、ジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)南アフリカ大統領のこと。大統領特別恩赦で釈放されたばかりの男が、クワズルナタール州の村で、94歳の老女をレイプしたのである。

男は30歳。子供の頃からの犯罪常習者。釈放された時は、強盗罪で6か月の実刑判決を受け、服役中だった。犯罪を犯しては逮捕され、刑務所に出入りを繰り返す男に長年困っていた祖母は、「6か月じゃなくて、終身刑を6つ宣告されたのなら良かったのに」と嘆く。

男が恩赦を受けることになった時、祖母は釈放書類に署名するのを拒否したという。それでも、男は釈放されてしまった。

男は刑務所に戻るために犯罪を犯した、と警察では見ている。家族に見放され、他に行くところがない男にとって、刑務所が唯一の「家」なのである。(しかし、刑務所に戻るためだったら、なにも老女をレイプする必要はなかったのに。。。)