2011/08/30

金を借りてやるから、手数料払え スワジランド王の不思議な言い分

諏訪路家のお父さんは浪費家で女好き。家計は火の車。子供たちは今晩の食事にも事欠くのに、一向に気にする気配がない。

さすがに自分のお小遣いにも影響が出て来たため、銀行に融資を求めた。うまいこと、家計を建て直すという条件付きで融資の約束を取り付けたが、お父さんが一向に約束を守らないことから、銀行はあきれて手を引いた。

他にお金を貸してくれる友達もいない。困ったお父さんは、隣に住むお金持ちのお兄さんに泣きついた。諏訪路家には寛大なお兄さん、今回も助けてくれるという。胸を撫で下ろしたお父さんは更に大胆になった。お兄さんが貸してくれるお金の2割近くを、「手数料」として自分にくれというのである。。。

2011/08/26

執念! 4百万円使って泥棒を捕まえた家族

2010年6月20日午後1時45分、ミミさん(仮名)は親戚のパーティーに出席するため家を出た。戻って来たのは夜9時45分。ドアが大きく開け放たれ、家中の電気がついている。

家に入って愕然とした。宝石、現金、時計、スーツケース、カメラ、高級サングラス、買ったばかりの携帯電話、それに遺産として引き継いだ思い出の品々がなくなっていたのだ。総額1億円相当。

ミミさん宅には住み込みのお手伝い、シボンギレ・モヨ(Sibongile Moyo)、通称プレシャスとやはり住み込みの庭師、ゴッドフリーがいる。帰宅時にいたのはゴッドフリーだけ。

ミミさんの家がある通りは、入り口に警備員がいる。警備員曰く、「午後8時頃、プレシャスと3人の男がスーツケースやバッグをいくつか担いで出て行った」。

2011/08/21

麻薬中毒者が一念発起、テコンドー世界チャンピオンに

つい3年前まで、ンフランフラ・ンドロヴ(Nhlanhla Ndlovu)さん(30)は麻薬に溺れていた。常用していたのはコカイン、マリワナ、エクスタシー。

クワズルナタール州のバリト(Ballito)出身。1999年に母親が死亡し、11年生(日本の高校2年生)で学校をドロップアウト。ガードナー(gardener)、つまり庭師として働いた。

庭師、というとなんとなくプロフェッショナルに聞こえるけれど、南アフリカでは教育も実務経験もない男性にとって、一番手っ取り早い職業。マダムに言われた通り、芝を刈り、雑草を取り、植物を植えたりするのが仕事。

間もなく酒と麻薬にはまり込み、地域の嫌われ者になった。なにしろ短気で喧嘩っ早い。ちょっとしたことで、人を殴ってしまう。

2011/08/14

アメリカからの速達航空便 4週間かかって到着

アメリカ合衆国オレゴン州から、分厚い封筒が届いた。4週間前発送された、速達書留航空便。(詳しくは「当世南ア事情 届かぬ郵便物」)

震災義援金を募る国際版画展「Inspired by Japan」の作品が送られてきたのだ! 約50点が2部ずつ。しめて100枚の版画。

ところが郵便局で、消費税と通関料を併せて、1600円強請求された。送り主のバーバラ・メイソン(Barbara Mason)さんが「総価値」を「100ドル」と書いてしまったため、14%の消費税と通関料がかかってしまったのである。

ちょっと悔しいが、アメリカでは1枚75ドルで販売しているということなので、「バーバラさんが単純計算し、総価値7500ドルと書かなくて良かった!」と胸を撫で下ろした。

息子たちに事業を任せ引退し、版画に身を打ち込んでいるというバーバラさん。3月11日に地震が起こった直後、世界の版画家に呼び掛けて、義援金集めプロジェクトを開始した。熱い心と行動力の持ち主。メールのやり取りからしても、すごくいい人っぽい。

後からフェデックスで送って貰った作品(ずっと前に届いてしまった)と併せて、57点が4枚ずつとなった。南アフリカからの出品作は20枚ある。日本に対する関心の薄い南アフリカで、200枚以上の版画を売り捌くことができるだろうか?

バーバラさんが主宰しているのは、「ばれんフォーラム」(Baren Forum)というインターネットをベースにした版画家グループ。版画を始めたばかりの素人から、超有名美術館が作品を購入する確立した版画家まで、メンバーの経験や経歴は様々。

「Inspired by Japan」に手を挙げてくれたアーチストから、どの程度の作品が集まるのか。楽しみである一方、一抹の不安があった。が、全くの取り越し苦労だった。バラエティに富んだ力作が集まり、嬉しい限り。(作品はこちらで。アーチストの名前をクリックすると、大きな絵と説明文が出てきます。)

ジョハネスバーグの展覧会では1点につき1枚、フレームに入れて展示する予定。展示担当者のジョンに各作品1枚ずつ渡したところ、翌日「6枚売れた」との連絡。

「買い手に引き渡したので、展示する作品が足りなくなった。取りに行く」って、あの~、渡したのはまだ売り物じゃないんですけど。。。

南アフリカでは、1点500ランド(6000円)で販売する。いずれも、このプロジェクトのためのオリジナル、部数限定作品。

9月17日に小沢大使を招いてのオープニングとはいえ、9月30日には日本赤十字社の東日本震災義援金口座が閉じられてしまう。。。それで、オープニングより早めの9月13日に展示を開始し、9月30日に終了する予定だったが、ジョンが「8月24日から展示しよう!」

・・・というわけで、展覧会の日程が更に前倒し。「8月24日から9月24日ま
バーバラさんの作品
で」になりました。場所は、プレトリア大学のビジネススクールGIBS(26 Melville Road, Illovo, Johannesburg)。日本研究センター主催。

大パーティーは9月17日、正午から。琉球古武術保存振興会の面々が、演舞に駆けつけてくれるという。頼もしい。オリジナルTシャツも作成中。


関連記事:
当世南ア事情 届かぬ郵便物 2011年8月5日
作品:Love and Hope for Japan from South Africa 2011年7月30日

2011/08/11

米ボランティア、アフリカの少女に対する性犯罪で逮捕

HP掲載写真
「私は31歳の元平和部隊ボランティア、(・・・)アフリカへの愛を自任しています。(・・・)最近、南アフリカの小さいNGOで1年働き、HIVエイズプログラム充実と組織作りにたずさわりました。その前はケニアで10か月、孤児たちや年長の子供たちと働きました。現在、開発の分野で次の冒険を探しているところです。」

ジェシー・オズマン(Jessee Osmun)はHPのプロフィールにこう書いている。

一番最近の投稿(8月4日付)でオズマンは、先進国の若者たちに対して、勇気を出してアフリカのために尽くすよう、激励の想いを綴っている。現地で活動を成功させるには、情熱だけでは不十分で、地に足のついた価値観を持っていないといけない、などのアドバイスも与えている。

オズマンは当分ブログを更新しないだろう。最後にブログを更新した8月4日の夜、コネチカット州で逮捕されてしまったからだ。

南アフリカ共和国クワズルナタール州で、6歳以下の幼女少なくとも5人に対し、性的いたずらをした容疑で。

2011/08/05

当世南ア事情 届かぬ郵便物

「Inspired by Japan」という国際版画展を企画している。作品を売って、震災義援金を募るのが目的だ。

アメリカ合衆国オレゴン州に本部がある、版画家の交流団体「ばれんフォーラム」(Baren Forum)の発案。「ばれん」って、小学校などで版画を摺るのに使った、あの懐かしい、丸いやつです。

このプロジェクトには世界9か国から約60人の版画家が参加し、浮世絵のふるさと、日本のためにひと肌脱ごう!とオリジナル作品を制作した。(詳細はこちら。)

ジョハネスバーグでは、8月6日に大々的にオープニング!・・・の予定だったが、9月に延期になった。なにしろ肝心の版画が届かないのである。