2013/07/30

太り過ぎの南アフリカ人、ニュージーランドで労働ビザ更新拒否

(ウィキペディアから)
アルバート・ベイテンヘイス(Albert Buitenhuis)さんと妻のマルティー(Marthie)さんがプレトリアからニュージーランドへ移ったのは2007年のこと。アルバートさんの職業は「コック」。ニュージーランドではコックが不足していることから、労働ビザが下りたのだ。

ふたりはクライストチャーチ(Christchurch)に居を構えた。クライストチャーチは人口40万人弱。ニュージーランドで2番目に大きな都市だ。

職場は「カシュミアクラブ」(Cashmere Club)。アルバートさんがコック、マルティーさんがウェイトレスとして働いた。「クライストチャーチが大好き。地震も全て乗り切りました。ここが私たちの故郷です」と言い切るマルティーさん。

ところが、今年5月1日のこと。移民局から突然、「労働ビザの更新をしない」と言い渡される。

理由は「太り過ぎ」

2013/07/26

世界で一番お金がかかる都市はルアンダ。東京、首位から転落。

ルアンダ(Luanda)と言われて、どこかすぐわかる人はかなりのアフリカ通。「1990年代中頃に大虐殺があった国じゃないの?」という人は、残念賞。あれはルワンダ(Rwanda)でした。

ルアンダはアンゴラ(Angola)の首都。地図でみると、ナミビアの北、南アフリカの北西に位置する。国境を接しているのはナミビア(南)、コンゴ民主共和国(北)、それにザンビア(東)。ポルトガルの元植民地。人口2000万人弱。一人頭のGDPは6346ドル(2012年推定)、世界で107位。

「アンゴラって、アンゴラヤギとかアンゴラウサギから取れる、セーターなんかに入っている繊維? すると、アンゴラはアンゴラヤギやアンゴラウサギのふる里?」・・・ではありません。そっちは「Angora」。

(外務省HP)
頻繁に国際メディアに取り上げられる都市ではないが、そのルワンダがコンサルタント会社「メーサー」(Mercer)が毎年行っている「世界生活費調査」(Worldwide Cost of Living Survey)で、昨年の一位東京を押しのけて栄冠を手にした(って、必ずしも自慢できるわけじゃないけど)。世界214都市で行われた、外国人の生活費比較調査だ。

2013/07/21

ジョハネスバーグの伝説的レストラン「フラマドゥラス」、46年の幕を閉じる。オーナー殺害

マーケットシアター(Market Theatre)の入り口にある伝説的レストラン「フラマドゥラス」(Gramadoelas)が閉店することになった。オーナーは人生とビジネスの両面で45年にわたってパートナーだった、エドゥアン・ノディエ(Eduan Naudé)とブライアン・シャルコフ(Brian Shalkoff)。


ふたりが出会った時、ブライアンはまだ20歳。兵役を終えたばかり。軍隊では士官の料理人を務めていた。37歳のエドゥアンはロンドンから戻って来たところだった。

エドゥアンは元々、洋服のデザイナー。17歳の時、イギリスでバンドをやっていた友人たちがツアーをするため南アにやって来た。共演した若い黒人ミュージシャンの衣装を任せるという。まだ無名だった、20歳のミリアム・マケバ(Miriam Makeba)もそのひとり。ブライアンが作ったのは水着のハギレで作ったドレス。「あのドレスのお蔭で私は有名になったのよ」と、生前マケバはよく冗談を言ったらしい。そのドレスを着たマケバの写真が「フラマドゥラス」に飾ってある。1955年、ユルゲン・シャーデベルク(Jürgen Shadeberg)が撮ったものだ。

2013/07/16

南ア人の半数が公務員に賄賂 トランスペアレンシー・インターナショナルの最新調査

7月10日、「トランスペアレンシー・インターナショナル」(Transparency International;以下「TI」)が毎年恒例の「世界腐敗指標」(GCB=Global Corruption Barometer)を発表した。107か国に住む11万4000人以上の人々に、腐敗に対する意見を聞いたものだ。(TIでは「世界腐敗認識指数」(CPI=Corruption Perceptions Index)というのも毎年発表している。)

TIは、日本を含む世界約100ヶ国に拠点をもつ国際NGO。NPO法人「トランスペアレンシー・ジャパン」(Transparency International Japan 略称:TI-J)のHPによると、「国内・国外において、汚職・腐敗の防止を促す社会システムを構築、腐敗との闘いをリードする市民社会組織」。

世界中で調査に協力した人々の31%が、過去1年間に公務員に賄賂を支払ったという。では、南アフリカは?

なんと47%! ふたりに一人が公務員に賄賂を払ったのだ。世界平均を大幅に上回っている。(自慢にもならないが。。。) 今まで賄賂を払ったことがある、ではない。過去1年間限定の数字だ。

2013/07/12

ケープタウンは世界で4番目に素敵な町 『トラベル+レジャー』誌の恒例アンケート

アメリカンエクスプレス出版(American Express Publishing Corporation)発行の月刊旅行雑誌『トラベル+レジャー』(Travel + Leisure)が、第18回『ワールドベスト賞』(World's Best Awards)を発表した。

町、ホテル、レストラン、空港、航空会社などカテゴリー別に読者アンケートを行い、その年のベストを決めるもの。今年のアンケートは2012年12月1日から2013年4月1日の4か月間行なわれ、ケープタウンが町部門の第4位に輝いた。

2013/07/07

23年ぶりに蘇った幻の歌 「国民はマンデラを求めている」

1990年、ジョハネスバーグのエリスパークスタジアム(Ellis Park Stadium)で、27年間の服役生活から釈放されたマンデラのために、「おかりなさい」コンサートが開かれた。当時、南アフリカで最も影響力が強かったミュージシャンたちが一堂に会し、一緒に歌ったのが、この日のために作曲されたこの歌。

「国民はマンデラを求めている」(The People Want Mandela)

ライブで歌われたのはこれ一回切り。CDとして販売されることも、ビデオがリリースされることもなく、いつの間にか人々の記憶から消え去った。

それが、ごく最近、南アフリカの映像作家、ニック・ホフメイヤー(Nic Hofmeyr)によって蘇った。

ダメージを受けたテープ2本から新たにマスターテープを作り上げ、映像をつけてユーチューブにアップロードしたのだ。7月2日のことである。

マンデラの死を目の前に迎えての行為だろうが、誰でも無料でアクセスできるユーチューブというところがいい。明らかに、金儲けを狙ってのことではないからだ。マンデラの一生やその功績を振り返り、愛情と感謝の心に溢れる国民の心を代弁しているようで好感がもてる。

2013/07/06

マンデラは植物人間じゃない。裁判所提出書類は誇張。

ネルソン・マンデラの長女マカジウェ(Makaziwe)を筆頭とする家族16人が裁判を起こしたことから、マンデラ家の内部分裂状態が連日メディアを賑わしている。マンデラ家の跡取りマンドラ(Mandla)が勝手に掘り返して、自分の土地に埋めてしまったマカジウェの兄弟3人の遺体の返却を求めた訴えだ。

裁判所提出書類には、マンデラは「回復の見込みがない植物人間状態」(permanent vegetative state)、「生命維持装置のお蔭で息をしている」(assisted in breathing by a life-support machine)とある。医師団は生命維持装置を外すことを提案しているが、子供たちの遺体が離れたところにある現状では、安らかな死を迎えることが出来ない、という言い分だ。

これに対し、原告団に名を連ねる現妻グラサ(Graça)が矛盾することを言い出した。マンデラ夫婦が住むジョハネスバーグ市ハウトン地区の「ネルソン・マンデラ スポーツ・文化の日」(Nelson Mandela Sport and Culture Day)イベントの場で、世界中から寄せられた「希望のメッセージ」(message of hope)に感謝した後、マンデラは「気分が良いというわけではなく、時々苦痛もあるが、元気」(uncomfortable and sometime in pain, but he is fine)と述べたのだ。

2013/07/05

マンデラ対マンデラの戦い マンデラ家の跡取り、家族に訴えられる 遺体を勝手に墓場から移動

ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)が入院して4週間を超えた。「critical but stable condition」という。「安定した危篤状態」って、変じゃない?

実は、放っておけば死んでいるところを、生命維持装置のお蔭で命をつないでいるのだ。

そんな中、今週の火曜日(6月2日)、マンデラ家の16人が跡取りのマンドラ(Mandla)を訴えた。それも「民事訴訟」ではなく「刑事訴訟」。穏やかでない。「罪状」は「法律に反して、勝手に墓地をいじくった」こと。