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2014/01/31

投票用紙から新鮮な人間の目玉まで DHLのアフリカ宅配便

DHLといえば、世界最大の国際輸送物流会社。元々、アメリカ本土とハワイ間の宅配便から始まり、現在はドイツポスト(Deutsche Post)の傘下。本社ボン。(ドイツポストはドイツの郵便局が民営化したものらしい。)世界220以上の国・領土をカバー。従業員28万5千人。

毎日、全世界で200万個もの荷物を届けるというから、中には当然変わった配達品もある。2013年には9頭のゴリラの大陸間輸送とか、ラグビーワールドカップのトロフィーなどを手掛けたという。

では、アフリカでは2013年、どんな変わった荷物を配達したのだろう?

DHLでサハラ以南アフリカ地域のマーケティング部門を率いるスメシュ・ラハヴェンドラ(Smesh Rahavendra)氏によると、投票用紙や大統領文書などの配達があった。また、変わった食べ物の輸送依頼が年々増えている。

2012/07/04

西アフリカで『ハムレット』 「常識」の適応範囲


ピエール・バヤール(Pierre Bayard)著『How to Talk About Books You Haven't Read』(読んでない本について話す方法)を読んだ。(フランス語からの英訳)

「読んでない本について話す方法」といっても、普通のハウツーものではない。著者はパリ大学でフランス文学を教える大学教授。この本も、ふざけた題名からは期待外れの、マットーな文芸評論だった。

文芸評論の常として、概ね退屈だったが、中にひとつ面白い話があった。「主人公」は西アフリカのティヴ(Tiv)族。ナイジェリアとカメルーンに、合計約600万人が生活している。

そもそもの発端は、アメリカ人の文化人類学者ローラ・ボハナン(Laura Bohannan)が、「アメリカ人にシェイクスピアはわからない」とイギリス人に一蹴されたこと。「人間の性(さが)は世界中どこでも同じ!」というボハナンに、イギリス人は「証明してみろ」と挑戦した。

そこでボハナンは、アフリカにリサーチ旅行に出発する時、シェイクスピアの『ハムレット』を鞄に入れた。文化が違うティヴ族にも『ハムレット』が理解できることを証明するために。

2011/02/23

絶滅寸前のブスー語を救おう カメルーン

私のお気に入りのウェブサイトに、www.busuu.comがある。ミクシーやフェースブック同様のソーシャルネットワークサービス(social network service:SNS)だが、外国語を学びたい人が対象というのがミソ。

オファーされているコースは英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、それにロシア語。学びたい言語と話せる言語(母国語及び流暢に話せる言葉)を登録する。学ぶ言語はいくつでもOK。無料。

文法や語彙はインターアクティブなオンライン学習。SNSの長所が生きるのは、作文と会話。ネイティブスピーカーが作文の添削をしてくれ、また、オンライン中のネイティブスピーカーに、「会話の練習相手になって」とリクエストが出せる。

学習している言語の添削をしてもらう代わりに、自分が出来る言語の添削をしてコミュニティにお返し。勿論、普通のSNS同様、「お友達」になることも可能。仲間と励まし合いながら、外国語が習得できる。

日本語しか出来なくても、気後れする必要はない。日本語はオファーされていないものの、会員の中には日本語を学んでいる者もいる。その人たちの質問に答えたり、会話の相手になってあげれば良い。

busuu.comは2008年5月、リヒテンシュタイン人のアドリアン・ヒルティ(Adrian Hilti)とオーストリア人のベルンハルト・ニーズナー(Bernhard Niesner)が設立した。ふたりともまだ30代。本部はスペインのマドリッド。まだ設立間もないのに、既に数々の賞を受賞している。

さて、HPの名前になっている「ブスー」(Busuu)とは何のことか。

実は、カメルーンで話されるバンツー系の言語だ。

話される、といっても、1986年に8人しかいなかったネイティブスピーカーは、2005年には僅か3人に減少。まさに絶滅寸前である。

busuu.comでは「ブスー語を救え」(Save Busuu)キャンペーンを開始。ブスー語の危機に対する意識を高め、ブスー語学習者を増やそうという狙いだ。そのためにHPと「ブスーの歌」のプロモー ションビデオを作成した。(HPでは8人のネイティブスピーカーがいることになっている。)

HPはhttp://save.busuu.com。歌の英語版はこちらをどうぞ。軽快でコミカル。かなり笑えるので、是非見てください。「ブス、ブッスー!ブス、ブッスー!」と思わず口ずさんでしまうかも。