2016年8月から2017年2月までに別ブログに書いたトランプ関連記事転載の第2弾は、『柵になるかもしれないトランプの壁』(2016年11月18日)。大統領就任に選出されてから初めてのテレビインタビューを見て、候補者トランプが選挙中に行った公約を、大統領に選出されたトランプがどう考えているかをまとめたもの。
この一年ではっきりしたのは、米国民の30-35%がトランプの熱烈なファンであり、トランプの言うこと(その多くが虚言)を鵜呑みにするということ。公約を守らなくても全然OK。それどころか、トランプのツィッターをフォローする支持者たちは、トランプが公約を実現していると思い込んでいる。「有言実行の素晴らしい大統領」と信じている。
「公約を破れば支持者が納得しないのでは?」というのは、まったくの懸念だった。
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11月13日、米CBS「60 Minutes」(シックスティ・ミニッツ)が
ドナルド・トランプ(Donald
Trump)の独占インタビューを放映した。2000万人ものアメリカ人が見たという。第45代アメリカ合衆国大統領に選出されてから、初めてのテレビインタビューだ。インタビュアーは1991年から「60
Minutes」で働くベテランジャーナリスト、
レスリー・スタール(Lesley Stahl)。
選挙運動期間中、トランプはかなり無責任で扇動的な公約を繰り返した。それを信じて投票した人も多いだろう。選挙公約をどの程度実現するつもりか、支持者にとっても、反対者にとっても気になるところ。
トランプの姿勢・考えと公約をまとめてみる。
1.
移民問題
現状では、外国人はチェックもなく米国に入り放題。テロリストも野放し。犯罪者やレイピストを送って来ている
メキシコとの国境に、高くて厚い壁を築き、費用はメキシコに出させる。1000万人以上の不法移民を子供も含め国外退去させる。
イスラム教徒の入国を一時的に全面禁止する。
2.
ヒラリー・クリントンのEメール問題
大統領に就任したら直ちに、
特別捜査班を任命し、ヒラリーを有罪にして投獄する。
3
.国民健康医療制度
2000万人の国民をカバーする通称「
オバマケア」(Obamacare)は「
完全な失敗」(total disaster)なので
撤廃する。
4.
外交
プーチン、フセイン、金正恩などの独裁者は素晴らしい。
クリミア自治共和国のロシア強制編入は問題ない。ロシアと協力して、イスラム国を倒す。
テロリストは家族まで殺すべき。
拷問OK。
分担金を払っていないNATO加盟国が苦境に陥っても助けない。
日本、韓国が自衛できるよう、核兵器を持たせてもよい。(最後の点に関しては、選挙後「言っていない」と否定しているが、インタビューに答えて明言している映像がしっかりある。確言した映像や音声が証拠としてあるのに、平気な顔をして「言っていない」と否定するのは、トランプにはよくあること。)
5.
経済・貿易
アメリカの産業・経済を復興させるため、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)やNAFTA(北米自由貿易協定)から
脱退し、輸入品への関税を大幅に引き上げる。所得税の課税方法をシンプルにし、
富裕層の所得税率を大幅に下げ、遺産税を撤廃する。
6.
国内政治の改革
腐りきっている政治を一新する。
自分ほどアメリカの政治システムに精通している者はいないから、自分だけが改革できる。
7.
人権
妊娠中絶に反対。
中絶した女性は罰せられるべき。最高裁の裁判官は、中絶反対派を選ぶ。
8.
環境
地球温暖化は科学者の支持を得ていない空論。
・・・などなどなど。