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2017/06/12

虐待から救出されたライオン、アフリカの「聖地」で密猟の犠牲に

2017年6月5日の朝、サヴァンナ・ハウザー(Savannah Heuser)さんと母親のミヌエット(Minuette)さんはいつも通りボランティア2人を連れて、ライオンの餌やりに出発した。ところが、普段なら首を長くして餌を待っているオスライオンのジョゼ(José)とリソ(Liso)の姿が見えない。呼んでもやって来ない。

不吉な予感。

あっ、数メートル離れたところに横たわっている2頭が見える。頭と足としっぽが切り取られた悲惨な姿で。。。

ライオンやトラなど大きな猫が大好きなサヴァンナさんは、弱冠16歳だった2012年、南アフリカのリンポポ州にハウザー家が所有する5000ヘクタールの土地に、大型猫のための聖地「エモヤ」(Emoya)を開設したサーカスや動物園などで虐待されてきたライオンたちに、アフリカの地で幸せな余生を送ってもらいたいという一念からだ。

サヴァンナ・ハウザーさん(Emoya Big Cat Sanctuary

最初にやって来たのは、カイロで救出されたライオン。2013年6月のことだ。保護する猫たちは3年間で8頭になった。あくまでも、虐待されていた猫たちに安息の地を与えることが目的だから、商売ではない。また、繁殖も行わない。メスには避妊薬を与えている。

2016年、サヴァンナさんとエモヤは、大きくニュースで取り上げられた。世界中で動物保護のロビー活動を展開する「アニマル・ディフェンダーズ・インターナショナル」(Animal Defenders International)が、コロンビアとペルーのサーカスから救出したライオン33頭の終の棲家として、エモヤを選んだのだ。

2012/01/02

タイの大洪水 元「東洋のベニス」で考える

大多数の南アフリカ人は「日本」を知らないが、「タイ」という国の存在を知る人はもっと少ないのではないか。

海外にバケーションに行ける所得層だと、「ビーチリゾート」「売春」「エイズ」程度の認識。マスコミに現れるタイは、ブラジルと並んで、「南ア人が麻薬の運び屋となって捕まり、地獄のような刑務所で長い刑期をつとめる国」である。

2011年は洪水のニュースが流れた。水浸しの古都アユタヤや、何十台もの新車がプールで泳いでいるような写真が新聞に掲載されたが、何か月も続いた洪水の原因に至っては説明らしい説明がなかった。

洪水時の浸水状況が一目瞭然(アユタヤにて)

死者が800人を超え、77の州のうち65州に影響が出た、50年ぶりの大洪水。100万世帯以上、300万人以上が被害を被ったと言われるが、南アフリカで耳にした原因は「平地だから」。しかし、平地なのは今に始まったことではない。雨季も毎年やって来る。洪水だって、長い歴史の中、何度も経験しただろう。古来からの経験を生かしての、治水対策はないのだろうか。

約15年ぶりにタイにやってきて、やっと納得した。

そして、これほど発展していない昔だったら、これほど長期にわたった、これほど被害の大きい大洪水は起こらなかったのではないか、と思った。

2011/12/17

南ア人「麻薬運び屋」、中国で処刑 最後まで無罪を主張

死刑になったジャニス・リンデン
「近いうちにまた会いに来てね。」

ジャニス・ブロンウィン・リンデン(Janice Bronwyn Linden)は南アフリカから訪ねてきた姉妹、ノマリズウィ・ムフロペ(Nomalizwi Mhlophe)さんとプリシラ・ムタラネ(Priscilla Mthalane)さんに懇願した。愛する家族との面会がやっと許され、喜びにふるえるジャニスが翌日処刑されることを知っていながらも、真実を伝えることが許されていなかったふたりは、心で泣きながら別れを告げた。

3年ぶりに会ったジャニスは中国の刑務所に入っていた。車椅子に座らせられ、手足を縛られていた。ガラス窓の向こうにいるため、体に触れることすらできなかった。10人以上の警察官が会話を一言も逃すまいと聞き耳をたてていた。第一言語であるズールー語ではなく、英語で喋ることを強要された。

一家はカソリック教徒なので、ジャニスに聖水をふりかけたかったが、許可されなかった。最後に一緒に写真を撮りたかったが、その願いも聞き入れられなかった。母親や叔父が前年亡くなったことを告げることすら許されなかった。

45分の面会時間に、一体どういうわけでジャニスが中国に行くことになったのか、聞くこともできなかった。

2011/07/28

サイを「合法的」に「密猟」する方法

絶滅が危惧されるサイ。(「サイの密猟急増 絶滅を見込んでの在庫増やし?」参照)

そのツノが媚薬として効果があると信じている人がいる限り、そして、大儲けをするために、サイが地上から消え去っても構わないと思う商売人が存在する限り、サイの未来は暗い。

今年に入って南アフリカでは、既に222頭のサイが殺され、うち少なくとも60頭が、「ハンター」による「合法的」な殺しと推定されている。州レベルの担当者が、シンジケートと組んで、「狩猟許可証」を発行しているのである。

例えば、最近摘発されたタイ人シンジケート。

まず、シンジケートのナンバー2、チェムロン・レムトングタイ(Chemlong Lemtongthai。43歳)がタイ航空のマネージャー、ジョン・オリヴィエ(John Olivier)に注文を出す。オリヴィエは北西州ブリッツ(Brits)で野生動物の取引を商売とするマルナス・ステイル(Marnus Steyl)にコンタクト。ステイルが必要数のサイをオークションで落札したり、農場から購入したりし、自分の農場に移す。

ステイルは次に、レムトングタイの手下、プンピタック・チュンチョム(Punpitak Chunchom)に「ハンターが3人必要」などと伝える。チュンチョムはハウテン州ミッドランド(Midrand)のタイ人女性に、「ハンター」供給を要請。この女性はタイで、人身売買容疑で指名手配されているという。