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2017/08/23

「聖なる」サルは、とんだイタズラもの バリ島

聖なるサルの森保護区」(Sacred Monkey Forest Sanctuary)という英語名に惹かれ、バリ島の「モンキーフォレスト」に行ってみた。正式な名称は「Mandala Wisata Wanara Wana」。所有・管理するのは、地元のパンダンテガル(Pandangtegal)村。

聖なるサルの森」なんて、動物大好き人間の心をくすぐるような響きだ。「保護区」に当たる「サンクチュアリー」(sanctuary)は、元々「神聖な場所」「聖域」を意味する。敷地内には聖なる(holy)お寺が3つあるという。「sacred」「sanctuary」「holy」と、「神聖」のオンパレードである。

地元の人々が神聖なものとして崇めて来たサルが、今はその数も減り、原始林にひっそり暮らしているのだろう・・・と勝手な想像を巡らす。

私の頭にあったのは、ウガンダのチンパンジー保護区のイメージ。レンジャーに連れられ、小数グループで、昼間も暗い、うっそうとしたジャングルに入る。チンパンジーとの遭遇を期待するが、会えるとは限らない。ラッキーにもチンパンジーに巡り合えたら、声を殺してそっと観察する。野生の邪魔をしてはならないのだ。

しかし・・・、人里から離れたジャングルと思い込んでいたが、ウブドの町のすぐそばじゃん。しかも、立派な駐車場。入口では、おばさんがバナナを売っている。サルにやるためだという。

え・・・? 野生動物にエサをやってはいけないのは、常識じゃないの・・・? 野生動物の生活に介入したり、ジャンクフードを与えることで食生活を乱してしまうことも問題だが、賢いサルの場合、「盗賊ザル」「暴力ザル」を生み出す原因にもなる。宮島のサルでも、ケープ半島のヒヒでも、「餌をやらないでください」とはっきり書いてあるはず・・・。

2017/08/17

バリ島でハッシュ!

「バリ島でハッシュを初体験しちゃった!」

嬉々として報告する私に、英系南ア白人の親友が唖然、憤然、憮然。

「あなたがそんなことをするなんて思ってもみなかったわ!」

???

何故そんなにショックを受けるのか、皆目わからない。

ハッシュ」(hash)とは「ハッシュ・ハウス・ハリヤーズ」(Hash House Harriers)という世界的なランニング愛好団体が行うイベント。大英帝国がマレー半島に設立した「イギリス領マラヤ」(Federated Malay States)のセランゴール(Selangor)州で1938年に始まった。

イギリス人役人その他の現地に滞在する外国人が、週末の飲み過ぎによる二日酔いを吹き飛ばそうと、月曜日の夕方走り始めたのだ。月曜の朝は二日酔いがひどすぎて、運動どころではなかったのだろう。「毎週月曜日に開催」ということは、「毎週末酔いしれた」ということか。

2017/08/09

名門ホテルまで「マンデラ」商売 ケープタウンのマウントネルソン

ケープタウンの名門ホテル「ベルモンド・マウントネルソン・ホテル」(Belmond Mount Nelson Hotel)がネルソン・マンデラの回顧録 Dare Not Linger:The Presidential Years 発売を記念したパッケージを売り出す。

マンデラの回顧録といえば、自伝『自由への長い道』(Long Walk to Freedom)が有名。1994年に発行され、これまでに1500万部売れたという。

Dare Not Linger は『自由への長い道』の続編にあたり、大統領時代の1994年から1999年までを扱っている。

マンデラは2013年に既に亡くなっているのに、なぜ今ごろ回想録を…?

2017/05/09

イラストが可愛い!「タリンで遭遇するかもしれない11タイプの外国人」

タリン(Tallinn)はエストニア共和国の首都。エストニアはバルト海の東岸に位置し、フィンランド湾を挟んで、フィンランドのお向かい。東はロシア、南はラトビアと国境を接する。ラトビア、リトアニアと併せて、バルト三国と呼ばれる。

外務省

「タリン」はエストニア語で「デンマーク人の城」を意味するという。13世紀にデンマーク王が築いた「トームペア城」のことだ。旧市街はユネスコ世界遺産に指定された観光地である。

トームペア城(Wikipedia

タリンのツアー業者「Tallin Traveller Tours」のウェブサイトで、「タリンで遭遇するかもしれない11タイプの外国人」(11 Types of Foreigners You Might Encounter in Tallinn)という記事を見つけた。とにかく、イラストが可愛い。早速、記事を書いたマート・ヴィルカス(Mart Virkus)さんに連絡を取って、記事とイラストの紹介許可を貰った。(イラストもマートさん。)

2016/05/11

最高のキャンプサファリ ボツワナ

仕事で何度か、ボツワナでキャンプをする機会があった。

国立公園のど真ん中、ライオンやハイエナやゾウやバッファローなどがいるところに、特別な許可を取って、柵も何もなしにキャンプを張る。といっても、設営はプロのスタッフがやってくれる。通算で50泊くらいしただろうか。

1日24時間サファリ状態。夜、まわりに人の気配がないキャンプを取り囲むのは、漆黒の闇。頭上には、大きなカゴに山盛り入った星をワシづかみにして振り撒いたような、満天の星空。くっきりと白い天の川は「ミルキーウェイ」(ミルクの道)という英語がぴったり。聞こえるのは野生動物の声だけ。そして、信頼できる、腕の超確かなガイド、シェフ、スタッフがサポートしてくれる。焚火と鍋だけで、こんなに美味しい料理ができるなんて感動もの。

左上や下部の星が見えないところは木があるため

ボツワナという国がまた素晴らしい。1966年の独立時には、世界でも最貧困国のひとつだった。それが1970年代初頭、ダイヤモンドの発見により一躍裕福になる。しかし、権力者が富を独占し、私欲を肥やし、国民の生活を顧みない国が多かった当時のアフリカには珍しく、大統領をはじめとして立派な政治的指導者に恵まれた。


「ダイヤはいつか枯渇する」と、観光と教育に力を注ぐ。10年間の義務教育は無料。公共の医療機関も無料。

環境保護にも余念がない。チョベには、世界のどこよりも多くのゾウが集まる。一時はゼロだったサイの再導入も、大統領の全面バックアップを得て始まった。大型動物のハンティングどころか、狩猟は全面禁止。公園内に銃の持ち込みはできない。陸軍の密猟取締り班が目を光らせ、密猟者はその場で射殺される。また、外国人観光客の国立公園入場料や公園内宿泊料をかなり高く設定する一方で、ボツワナ国民・居住者は誰でも払えるような安値で公園を楽しめる。

国民性も好感が持てる。特に南アフリカから来ると、その違いに愕然とする。もちろん、どこの国にも色々な人がいるものの、ボツワナ国民は概ね、温厚で働き者。民度が高い。

南を南アフリカ共和国、西と北をナミビア、東をジンバブエ、北をザンビアに囲まれた内陸国(Wikipedea


すっかりボツワナファンになってしまった私。なんとか応援したい。

そういうわけで、昨年日本に一時帰国した際、ボツワナという国と国民、そしてキャンプサファリの素晴らしさを熱っぽく吹聴していたら、「行ってみたい!」という声が続出。そこで、参加者を募り、今年のゴールデンウィークにプライベートツアーを企画してみた。一橋大学イノベーション研究センターの米倉誠一郎教授(兼日本元気塾長兼プレトリア大学日本研究センター顧問兼NPO「アフリカ象の涙」顧問)と一緒に南アフリカに来たことがあるメンバーを中心とした、夫婦2組(1組は新婚旅行!)、シングル女性3名、シングル男性1名、それに私の計9名。

2013/07/12

ケープタウンは世界で4番目に素敵な町 『トラベル+レジャー』誌の恒例アンケート

アメリカンエクスプレス出版(American Express Publishing Corporation)発行の月刊旅行雑誌『トラベル+レジャー』(Travel + Leisure)が、第18回『ワールドベスト賞』(World's Best Awards)を発表した。

町、ホテル、レストラン、空港、航空会社などカテゴリー別に読者アンケートを行い、その年のベストを決めるもの。今年のアンケートは2012年12月1日から2013年4月1日の4か月間行なわれ、ケープタウンが町部門の第4位に輝いた。

2012/09/15

親友は身長2メートル 「キリン乗り」の特訓中

シャンドー・ラレンティ(Shandor Larentry)君(17歳)の親友は、マラ(Mara)とパーディ(Purdy)。マラはまだ生後3か月だが、身長2メートル。大人のパーディは、6メートルもある。

なにを隠そう、マラとパーディはキリンなのだ。2頭とも、赤ちゃんの時から、人間を親代わりに育った。

学校から帰ると、パーディが出迎えてくれる。名前を呼ぶとやってくる。犬みたいだ。

パーディの食事の世話は楽。自分で木の傍へ行って、ムシャムシャ葉っぱを食べる。

まだ赤ちゃんのマラは、そうはいかない。一日に卵の白味を12個分と、ミルクを12リットル与える。

シャンドー君は現在、マラに乗馬の特訓中。

2012/05/04

観光客 チータに襲われる

観光客がチータに襲われた!

チータを知っている人間にとっては、摩訶不思議な出来事。というのも、チータは普通、人間を襲わないからだ。

四足の動物の中で、チータは最も走るのが早い。走り始めてから2秒で時速72キロに達し、最高時速100キロ以上。しかし、全力疾走できるのは、僅か約400メートル。長時間、獲物を追いかけることが出来ないから、獲物が油断しているスキを狙った短時間勝負になる。

しかも、早く走ることに体が特化しているため、元々、「襲う」というのはあまり得意ではない。ライオンやヒョウは「手」が大きく、ツメがガチっとして、獲物を抑えるのに適してるが、チータの「手」は小さくてお上品。頭部や顎の力も弱い。
走ることに特化したチータ
餌となるのは、体重40キロ以下の哺乳類(ウサギとか、インパラの赤ちゃんとか)。5~10分、喉に噛みついて窒息させる。せっかく捕まえた獲物を、ハイエナやライオンに奪われてしまうこともしばしば。肉食動物にしては、結構情けない奴なのである。

野生のチータやヒョウに出会ったらどうなるか。まず、人間が近づく以前にサッサと逃げてしまう。運悪く近距離で人間に出くわしてしまい、身の危険を感じたら、ヒョウは場合によっては襲ってくることもある。チータは大抵、一歩前に踏み出し、「フッ」とか言って襲う「フリ」をして、こっちが一瞬ひるんだスキに逃げ出す。

がっしりしたヒョウ。大きさはチータと同じくらい。


さて、先週の土曜日、スコットランドから来た夫婦、アーチボルドさんとヴァイオレットがチータに「襲われた」のは、ポートエリザベス近くのクラッハ・カマ(Kragga Kamma)動物公園。問題のチータは、赤ちゃんの時から人間に育てられた、マークとモンティの兄弟。

2010/10/14

すっかり冷めたワールドカップ熱

サッカーワールドカップ(W杯)が終わって、はや3か月。期待されていたほどの経済効果はなかったものの、開催中は国中に高揚感がみなぎり、終了直後も国民の間に「やれば出来るじゃないか!」と自信が溢れた。外国からの旅行者には「聞いていたよりずっと安全」「美しい国」と概ね好評。南アのイメージアップに貢献した。

今年の1月と8月で、南アフリカ観がどう変わったのか、南アとG8諸国で世論調査が行われた。

南ア国民の意見は散々。W杯直後には確かに圧倒的にポジティブだったのに、8月には既に国の評判が地に落ちてしまったのである。全般では100点中67.87点から56点まで下がり、政府の行政能力への信頼感は60.91点から34.33点へ、社会福祉の面では61.73店から36.50点へ墜落した。

ジョハネスバーグ大学社会学部長ティナ・エイスは、ワールドカップが終わって、国民が現実に引き戻されたからだと分析する。

因みに、G8諸国でのイメージは、44.6点から49.11点へと僅かながら好転。回答者の45%が「自然の美しさ」を称えた。南ア訪問を推薦するのはイタリア人が最も多く、次いでフランス人、ドイツ人、ロシア人。一番推薦しないのは、残念ながら日本人だった。

(参考資料:2010年10月14日付「The Star」など)

2010/09/24

南アフリカは南米や東欧より安全 W杯観光客の実感

サッカーワールドカップ(W杯)観戦のため、南米や東欧から南アフリカにやってきた人たちの殆どは、南アフリカが自分の国より安全だと感じた。南ア野党DA(民主連合)がW杯期間中、全国のスタジアム、空港、バス、ハウトレインなどで行った調査結果だ。

アンケートに応じた98人のうち、26.4%が南アは「非常に安全」、69.8%が「安全」と感じた。物価が「手頃または自国と同じ程度」と答えたのが48%、「南アの方が安い」と思ったのが45%。南アで一番良かったのは「美しい自然」、一番悪かったのが「交通システム」。

「非常に危険且つ物価が高いところと事前に言われてきたが、予想と全然違い、安全で安い国」というのが大半の実感。特に、南米から来た人たちは「うちの国にはもっと危険な町がある」と答えた。

海外でのイメージの悪さと実際に訪問した時の経験のギャップが大きいことから、観光が経済成長を促進する可能性がまだまだあるが、それには、労使問題を解決し、つい自国の欠点を吹聴する南ア人の悪い癖を自重し、且つ積極的にマーケティングすることが必要とDAでは見ている。

(参考資料:2010年9月20日付「The Times」など)

2010/06/21

遠路はるばるW杯観戦 ゴーカートや自転車でアフリカ縦断

南アフリカは遠い。東京からジョハネスバーグまで、1万3500キロ強。飛行機の直行便なし。合計17、8時間機上の人となる。下手をすると、乗り換え時間を含めて2日がかり。想像するだけで、腰が引ける人もいるだろう。その点、ジョン・トラボルタは優雅だ。自家用ボーイング707を自分で操縦してやって来た。庶民は辛い。といっても、ヨーロッパの庶民はまだいい。日本と同じ北半球とはいえ、そのまま南下するだけで時差も殆どないのだから。

ところが、ヨーロッパからわざわざ時間をかけてやってくることに、喜びを感じるサッカーファンもいるのだ。

例えば、44人のオランダ人グループ「オレンジ・トロフィー」。バン、トラック、バイク、フォルスワーゲン「ビートル」の計22台に分乗し、4月3日オランダ出発。チュニジア、リビア、エジプト、スーダン、エチオピア、ケニア、タンザニア、マラウィ、ザンビア、ボツワナ、レソトを走破し、6月11日に南アの首都プレトリアに到着した。

たとえ2カ月以上かかっても、友達グループでワイワイやりながら旅するのは楽しいし、安全度も増す。砂漠、ジャングル、高山など過酷な地形や気候でも、エンジン付きのマシーンならなんとか乗り切れる。だが、ブラジル人のホゼ・ジェラルド・デ・ソウザ氏は、たったひとりでパリからやってきた。それも、足踏み式ゴーカートで。

出発したのは、2008年5月。1万7300キロ、3049時間のアフリカ縦断の旅。最も危険だったのは、西サハラ。夜は2度、昼間は48度という極端な気温がもたらす苦しさだけではない。いつ地雷を踏みつけるかわからないという恐怖もあった。コートジボアールでは反乱軍の恩を受けたり、刑務所に泊めてもらうなど、意外な人の優しさにも触れた。

52歳の男性によるこの命がけの旅は、貧しい国の子供たちに多い目の病気、白内障と緑内障に対する意識向上を目的としたもの。ライオンズ・インターナショナルの慈善事業の一環だという。

その上をいくのが、ロブ・フォーブス氏。なんと故郷のイギリスから、自転車、水泳、ランニングで目的地ラステンバーグまでやってきた。失業したのをよい機会と、趣味のトライアスロンを生かして、「W杯で英国代表の試合を見る」旅に出ることにしたのだ。

昨年10月1日に出発。イギリスからフランスへ渡るのにフェリーを使った以外は、鉄の意志と強靭な体と一台の自転車しか頼るものがなかった。ジブラルタル海峡は泳いで渡った。西アフリカ、中央アフリカからダーバンまで自転車で走る。毎晩、小さなテントを立てて寝た。砂漠では喉の渇きにあえぎ、熱帯雨林ではアリの群れに襲われた。暴雨の中、道なき道を進んだ。

ダーバンでは、89キロのコムレイズマラソンに参加。そこからまた、自転車でラステンバーグへ。念願のイギリス対アメリカ戦に間に合った。自転車の走行距離は、1万9千キロ。2大陸21カ国を訪れたフォーブス氏の旅の様子は、HP「Tri4Africa」(www.tri4africa.co.uk)で見ることが出来る。

苦労をかければ、到達の喜びも10倍、100倍。20時間弱の飛行機の旅で、弱音を吐いてる場合じゃないかも。

(参考資料:2010年7月13日&17日付「The Times」など)