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2015/07/12

ネットで暇つぶしする、今どきの囚人 刑務所の通貨は「エアタイム」

「あなたのせいで笑い過ぎて、お腹の皮が痛いわ。」

アヤンダ・テンゴ(Ayanda Tengo)がこんなコメントを残したのは、シズウェザケ・ヴマゾンケ(Sizwezakhe Vumazonke)のフェイスブックのウォール。これに対して、ヴマゾンケは「あまり笑うなよ。お腹が落っこちるぜ。」

ヴマゾンケはまた、フェイスブックにこんな写真を投稿している。

news24

この賑やかな服は、南アフリカの囚人服。そう、ヴマゾンケは殺人容疑で勾留され、刑務所に収容されているのだ。

『タイムズ』紙の取材を受けた別の囚人曰く、

刑務所に入っていると、時間は有り余っているのに、することがない。だから、皆ネットで時間を潰すのさ。僕はツイッター、フェイスブック、インスタグラム、それにワッツアップをやってるよ。」

ネットにアクセスするにはスマホを使う。

囚人が携帯電話を持つことは許可されていないものの、様々な手を使って持ち込んでいる。

2012/08/08

刑務所に戻るために、94歳の老女をレイプ 恩赦が裏目

ズマさん、なんてことをしてくれたんだ?

『ザ・タイムズ』紙の一面に、こんな見出しが躍った。


「ズマさん」とは、ジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)南アフリカ大統領のこと。大統領特別恩赦で釈放されたばかりの男が、クワズルナタール州の村で、94歳の老女をレイプしたのである。

男は30歳。子供の頃からの犯罪常習者。釈放された時は、強盗罪で6か月の実刑判決を受け、服役中だった。犯罪を犯しては逮捕され、刑務所に出入りを繰り返す男に長年困っていた祖母は、「6か月じゃなくて、終身刑を6つ宣告されたのなら良かったのに」と嘆く。

男が恩赦を受けることになった時、祖母は釈放書類に署名するのを拒否したという。それでも、男は釈放されてしまった。

男は刑務所に戻るために犯罪を犯した、と警察では見ている。家族に見放され、他に行くところがない男にとって、刑務所が唯一の「家」なのである。(しかし、刑務所に戻るためだったら、なにも老女をレイプする必要はなかったのに。。。)

2011/04/24

象の肉を囚人の食事に ジンバブエ

出来ることなら刑務所には入りたくない。特に南アフリカの刑務所には。(「飲酒運転で集団強姦!?! 過激な安全運転キャンペーン」参照)

尤も、囚人の人権コンサルタントである友人によると、アフリカの刑務所はどこもひどいらしい。政府やNGOに頼まれ、刑務所の実情調査などをするフリーランスの商売が繁盛するくらいだから、さもありなん。

ジンバブエの刑務所では、食事に何年も肉が出されていないという。メニューは2種類しかない。サザ(硬めにゆでたトウモロコシの粥。南アではパップと呼ばれる)とキャベツまたはサザと豆だ。食事内容は国際基準はもとより、ジンバブエの法律で定められた基準すら満たしていない。肉を買う予算がないというのが、刑務所管轄当局の言い分。

そこで法務省と刑務所管轄当局が目をつけたのが、象の肉。沢山いるからいいじゃないか、という論理。象がCITES(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora:絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)別名「ワシントン条約」の付属書I指定を受け、絶滅の恐れがあるため手厚く保護されていることなど眼中にない。

当然のことながら、環境団体は大反発。種の絶滅につながるだけでなく、ジンバブエにとって大きな観光資源である野生動物を殺すのは、「私たちが受け継いだ遺産を盗むこと」「未来の遺産を食いつぶすこと」に他ならない、とジンバブエ自然保護対策委員会(Zimbabwe Conservation Task Force)のジョニー・ロドリゲスス(Johnny Rodrigues)さんは嘆く。

一時は10万頭まで増えた象は、現在3万5千頭を切っている。政府は象を殺すのではなく「厳しい法律を制定して守るべき」とロドリゲスさん。

国立公園の管轄機関には、まだ法務省から打診がないらしい。単なる奇抜な思いつきとして、このままお流れになることを祈っている。

(参考資料:2011年4月20日付「Zimbabwe Independent」など)

2010/12/04

飲酒運転で集団強姦!?! 過激な安全運転キャンペーン

南半球に位置する南アフリカは、日本と季節が逆だ。夏休みは12月~1月。約5週間と長い。ちょうどクリスマス、お正月にかかることもあり、大人も同じ頃長期休暇を取って家族旅行を楽しむ。運輸省では12月1日を「休暇シーズン」開始日とし、交通事故数や死亡者数を数え始める。長い休暇に加えパーティーも多いこの時期に交通事故が多発することから、運輸省では毎年「Alive Arrive」(生きて到着しよう)というゴロの良いキャンペーンを展開している。

今年は民間から力強い助っ人。大手アルコール飲料会社のブランドハウス(Brandhouse)が、ショック療法を取り入れた一大キャンペーンを張ることにしたのだ。名付けて、「Drive Dry」(素面で運転しよう)。

例えば、今週始まったテレビコマーシャル。一癖もふた癖もありそうな半裸の男たちが、自分自身のことや好みの相手について語っている。カメラが引くと、そこは留置場。部屋にひしめく男たちはどう見ても札付きの犯罪者である。意味ありげな字幕が画面に映る。「コイツラは、あんたにいい思いをさせたがってるんだ。」そして、決め手の一言。「飲んだら乗るな。」

男性の刑務所や留置場で、集団強姦が一般的に行われているのは周知の事実。「飲酒運転で逮捕され、留置場で一晩明かすことになると、身の保証はできないよ」といった脅し広告なのだ。

通常レイプの被害者と言えば女性だが、泣き寝入りするケースが殆ど。警察に通報するのは、25件に1件と推定されている。男が男に強姦された場合、男のコケンとかプライドとかが邪魔するせいか、通報率は更に低いという。勿論カウンセリングを受けることもなく、一生誰にも話せない心の傷を負うことになる。

受刑者の人権保護団体のゴールデン・マイルズ・ブドゥ(Golden Miles Bhudu)氏によると、この広告の描写は「正確」。刑務所や留置場では暴力、拷問、集団強姦、ギャング団の抗争、看守による虐待などが当たり前という。不注意や飲酒運転などが原因で留置所や刑務所のお世話になるハメになり、集団強姦や拷問の犠牲になるのはワリに合わない。「法律を守るのに越したことはない」「法律を破れば、その責任を取るには自分」というブドゥ氏、ブランドハウスの広告に好意的だ。

交通局も、この「民間とのパートナーシップ」を歓迎。南アでは毎年約6000人が、飲酒運転による交通事故で命を落としている。また、交通事故死した人の半数の血液から、100ml当たり0.05グラム以上のアルコールが検出されている。

刑務所の悲惨な状況や人権侵害を告発するとも取れる広告は、管轄官庁にとってかなり不名誉なものだが、今のところ政府から苦情は出ていない。ブランドハウスではテレビ、新聞、ビルボードといった一般的広告メディアに加えて、パブや洗車場などでポスターを貼ったり、インターネットで流したりする予定とのこと。


 (参考資料:2010年12月4日付「Saturday Star」など)