「最初に得点したのは日本。日本がリードしているよ。」
9月19日、南アフリカ時間の17時59分に、税理士からこんなショートメッセージが入った。
その日、ラグビーワールドカップで日本と南アフリカが対戦するというので、南アフリカの友人、知り合いから次々に電話やメッセージから届いていた。「あなたのふたつの祖国がラグビーで対戦なんて、心中察しています」なんていうメッセージもあったが、我が家にテレビはないし、とりわけ熱心なラグビーファンでもない。敢えて友人宅やスポーツバーに行って、テレビ観戦しようとも思わなかった。正直、「どうせ負けるだろう」とタカをくくっていた。
税理士からのメッセージは続く。(しかし、なんで一年に一回しか会わない税理士から・・・。)
「また日本が先行した。10対7。日本のプレイは素晴らしい!」(18時25分)
「29対29。日本が勝つかもしれない。まるでニンジャのようだ!」(19時29分)
「日本が34対32で勝った。よく頑張った!」(19時47分)
え~、まさか~!
これは、南ア人にとって非常なショックだろう。『
南アフリカを知るための60章』(明石書店)にも書いたが、南ア人は大のスポーツ好き。
特にラグビーは、狂信的崇拝者が多い。ワールドカップでも、初参加した1995年に優勝、1999年3位、2003年ベスト8、2007年優勝、2011年ベスト8という成績。世界ランキング3位。一方の日本は1987年の第1回大会からワールドカップに出場しているものの、これまで24戦行った中、勝ったのは1991年の対ジンバブエ戦のみ。1995年の南ア大会では、ニュージーランドに145対17で大敗している。