2010/08/01

盲人横断注意標識

実は、道路標識が好きである。 田舎で見かける、カモシカ、象、ワニなど動物の「飛び出し注意」標識は「やっぱりアフリカだな~」と思わせて楽しい。ケニアのキリンやチュニジアのラクダの注意標識にも、土地柄が感じられてほくそ笑んだ。

 これは、我が家の近くで見かけた標識。杖をついた大人の絵と「BLIND PEOPLE」の文字。「盲人横断注意」の標識だろう。ごく普通の真面目な図柄。だが、ちょっと考えて見ると、なんだか変。近くに盲学校があるわけでも、このあたりに目の不自由な人が多く住んでいるわけでもない。アーチスト、ジャーナリスト、学生などで溢れた、ジョハネスバーグでも知的でトレンディとみなされている地域の、横断歩道でもなく、交差点でもない普通の道の側にボツネンと立っている。どう見てもオフィシャルっぽい標識なので、ジョークとも思えない。何故この場所に、どういう意図で設置されたのか。なんだかシュールである。

西ケープ州の小さい町、モンテギューで見かけた「猫横断注意」標識と英オックスフォード近くの田舎道に立っていた「戦車横断注意」標識と同じレベルの意外性。私の中で大ヒットとなった。(オックスフォードの方は、近くに陸軍の演習場があったのかもしれない。地元の人にはなんの不思議もない標識だろうが、心の準備が出来ていない無知な観光客にとっては、のどかな田園風景と戦車の取り合わせはシュールだった。)

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