2011/07/03

南アのオリンピック競泳選手、モナコ公妃に 結婚式直前逃亡の噂も

33歳の美しい金髪女性。すれ違う人が思わず振り返る、モデル並の容姿。往年のグレース・ケリーをホウフツとさせる、気品の高さ。

どんな男でもシッポを振ってついてくるだろうに、ボーイフレンドはなんとなくパッとしない中年男。53歳。せり出し始めたお腹に、禿げ頭。その人柄を褒める人はいないし、偉業を遂げたとか、大事業で成功したわけでもない。しかも、女癖がめちゃ悪い。。。

それでも、シャーリーン・ヴィットストック(Charlene Wittstock)は婚約者の宗教カトリックに改宗し、この週末結婚してしまった。

相手はモナコ大公アルベール2世。シャーリーンはシャルレーヌ公妃となった。

モナコ公国は、面積が約2平方キロメートル。世界で2番目に小さい国(1番はヴァチカン)。人口約3万6000人。人口密度、一人当たりのGDP、平均寿命で世界最高を誇る。失業率は世界最低。ギャンブルと所得税がないことで世界に知られる。

1993年国連加盟。EU加盟国ではないが、フランスと関税同盟を結んでおり、通貨はユーロ。公用語フランス語。1297年からグリマルディ家が支配している。鎌倉時代から現在まで、源家が日本を支配するようなものか。

アルベール王子は星の数ほどの女優、モデルと浮名を流した他、無名の女性たちともお盛んだったようで、公式に否定を続けた後、DNA検査の結果、父親であることをシブシブ認めた2人の子供の母親は一般人。モナコを旅行中のアメリカ人の人妻(のち離婚)とトーゴ人のエアフランス客室乗務員だ。

ただ中々結婚しないため、一族、国民の懸念が募った。というのも、妻との間に生まれた男児のみが大公の地位を相続でき、該当者がいない場合、モナコ公国は消滅し、フランスの一部になってしまうことになっていたのである。

とうとう2002年に、フランスの許可を得て法律を変更。アルベール王子に世継ぎが生まれない場合は、姉のキャロライン王女とその子孫(男女を問わない)が後を継げることになった。

1958年、レーニエ3世とグレース・ケリーの間に生まれたアルベール王子は、2005年、レーニエ3世の死後、アルベール2世として即位。

一方、シャーリーンの父方の曾々祖父は1861年、苦しい生活を逃れるため、ドイツから南アフリカへやってきた。シャーリーンは1978年、ローデシアのブラワヨ(Bulawayo)で生まれる。父親は南ア人のセールスマネージャー、マイケル。母親はローデシア人の水泳コーチ、リネット。ローデシアは解放戦争を経て、1980年ジンバブエとして独立。シャーリーン一家は1989年、南アに移り住む。

移り住んだのは、ジョハネスバーグに近い町ベノニ(Benoni)。ジョハネスバーグ住民にとっては、トーキョーに対する20年前のサイタマといった感じの、どん臭いイメージを持つ田舎町だが、侮ってはいけない。アカデミー主演女優賞を受賞したシャーリーズ・セロン(Chalize Theron)もベノニ出身だ。

小さい時から水泳三昧の日々。寝室3つのこじんまりした家に、両親、弟2人と住んだ。2000年のシドニーオリンピックでは、400メートルメドレーで5位。

アルベールには2000年に出会う。2006年にモナコに移り住み、公の場に大公と共に姿を見せるようになった。2007年、競技から引退。

結婚式直前、南アへの片道航空券を手に空港へ。婚約者に3人目の隠し子が見つかり、ショックを受けたことが原因とされ、モナコ政府がパスポートを押収して、説得に当たったと言われる。(説得というより、脅迫!?!) モナコ政府は「噂」を全面否定している。

7月1日の法的結婚には、公国の成人国民全員が招待された。翌日、教会での結婚式。教会内には招待客800人。教会の外では、3800人が大きなスクリーンに移される結婚式を見守った。この後、南アフリカのダーバンでも披露宴が行われる。

シャルレーヌ公妃は宮殿に住み、無数のスタッフが仕える。パリでショッピングしたければ、プライベートジェットで一時間。

「王子様」との結婚は、おとぎ話の定番。「玉の輿」中の「玉の輿」。やっぱりその魅力は、ナニモノにも代えがたいのだろうか。。。?

4 件のコメント:

  1. きょうこ2011/07/04 6:36:00

    私も結婚式の写真見ました。
    この王子様はそこまで女癖が悪かったんですか。この年で一人って、何かあると思ったけど。。
    玉の輿とはただ単には考えてないでしょう。いったん南アに帰ろうとしただけあるんだから、、、
    しかし、彼女の場合、今までから想像ができない世界の結婚生活に、なるんでしょうね。
    二人だけで築いていく、ということ以前に要求されるものが多そうで、、、


    結婚て意味は一つのようで。形や中身は、人それぞれ一つと同じものはないですね/。

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  2. 披露宴と新婚旅行が行われたダーバンで、別々のホテルに宿泊したことを、新婦の父親とモナコ王室が認めています。新婦は披露宴の会場、オイスターボックスホテル(Oyster Box Hotel)、新郎はヒルトン。

    結婚式直前に3回逃げ出そうとしたとか、その後大金をオファーされて結婚に合意したとか、後継ぎが生まれたら離婚または別居することになっているとか様々な報道があり、真相はわかりませんが、新婚旅行で別ホテルとは、少なくともあまり「甘い関係」とは言えないみたいです。

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  3. 結婚式の2日後の2011年7月3日、英『Sunday Times』紙が「Full Filthy Monte」と題する記事を掲載。アルベール大公は「深刻な名誉棄損」とし、謝罪と30万ポンド以上の賠償金を求めて、同紙を告訴。2013年1月15日、大公は同紙の謝罪を受け入れました。賠償金額はまだ確定していないとのこと。

    大公側が謝罪を求めていたのは、以下の記述について。
    *大公は側近の汚職に目をつぶり、公国内のギャング団やマネーロンダリングに対して、何の対策も取らなかった。
    *友人やアドバイザーが外国人の滞在許可を申請した時、大公は女性関係の詳細を暴かれるのを恐れて許可を与えた。
    *大公が別の女性に子供を産ませたことを発見したにも拘らず、公妃は大金を積まれたために、結婚式をキャンセルしなかった。
    *大公は、逃げ出そうとした公妃のパスポートを取り上げて、逃げ出せないようにした。

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  4. 2014年5月30日、シャルレーヌ公妃の懐妊が発表されました。結婚して3年、アルベール公は浮いた噂もないようだし、この結婚、このまま続くかなあ。

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