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2017/12/06

「あなたは生涯の父」 カトリック神父が明かしたムガベ辞任の裏話 ジンバブエ

2017年11月15日、ジンバブエ国軍がロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領を自宅監禁し、首都の要地を占拠した。その直後、与党Zanu-PFグレース派に対する将軍たちの不満に耳を傾けるため兵舎に急いでいたカトリック神父のフィデリス・ムコノリ(Fidelis Mukonori)に、エマーソン・ムナンガグワ(Emmerson Mnangagwa)から電話が入る。

「ババ(お父さん)と、どうしても話したい。」

ムガベと話す仲介役を頼まれたのだ。

ムガベ、ムナンガグワ、軍隊に信頼されているムコノリ神父(CNN

2017/11/25

ロバート・ムガベの興隆と没落 ジンバブエ

生きているうちにこの日が来るとは思わなかった。」

ロバート・ムガベ大統領(93歳)の辞任を聞いて、多くのジンバブエ人がこう語った。なにしろ、1980年の独立以来、37年も政権の座に居座っていたのだから。37歳以下のジンバブエ人はムガベ以外の国家元首を知らない。

ロバート・ムガベ(Robert Mugabe)は1924年2月21日、英植民地・南ローデシア(現ジンバブエ)の貧しい家庭に生まれた。6人兄弟の3番目。父親は大工。敬虔なカトリック教徒だった母親は、村の子供たちにキリスト教の教義を教えていた。

ムガベ一家が住んでいたクタマ(Kutama)村は、イエスズ会が設立した布教村。イエスズ会の教えに従い、ムガベは子供のときから厳しい自己鍛錬を積み、自制心が強い人間に育った。

田舎の子供なら誰もがそうしたように、牛追いが日課だった。牛追いをしながら本を読む、勉強好きの子供だった。

(因みに、南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領も子供時代、牛追いをしたが、そのまま学校教育をまったく受けずに成人し、読み書きを習ったのはロベン島で服役中のことだった。今でも原稿を読むのがたどたどしい。自力で演説原稿が書けるとはとても思えない。)

勉強はよくできたものの、スポーツをしたり、他の子供と遊んだりするより、ひとりで本を読むことを好んだ。同級生たちからは「お母さんっ子」「腰抜け」とからかわれた。

1934年、長兄が下痢で亡くなり、次兄も毒入りトウモロコシを食べて死亡。同じ年、父親が大きな町ブルワヨへ。仕事を探すためだったが、そこで別の女性と知り合い、クタマ村の家族は捨てられてしまう。ロバートは若干10歳にして、ムガベ家の家長となった