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2010/07/13

W杯 言語部門の優勝はブブゼラ

2010年のサッカーワールドカップ(W杯)サッカー部門はスペインの勝利に終わったが、言語部門の優勝はブブゼラ。世界60カ国以上の言語学者のお墨付きである。

今回の「W杯で最も影響力を持った言葉」を選んだのは、320人以上の言語学者。75%がブブゼラに投票した。因みに、公式ボール「ジャブララ」、マスコット「ザクミ」、南ア代表の愛称「バファナバファナ」は、それぞれ4%ずつ得票。

「Today Translations」社(ロンドン)のユルガ・ジリンスキーネ社長によると、「ブブゼラは翻訳を必要しない世界語になった」。「個々の試合が 忘れ去れられた後も、この大会はブブゼラワールドカップとして人々の記憶に残るだろう」という。

2010/07/04

ファン対決は日本の勝ち 「ビーバ、ジャパン、ビーバ!」

6月24日の日本対デンマーク戦の会場は、収容人員3万8646人のロイヤル・バフォケン・スタジアム(ラステンバーグ)。72%の入りで、空席が目立っ た。「あなたがいなければ、かなり静かな応援席。ありがとう」と思わずブブゼラに手をあわせる。横断幕やコスチュームの派手さでは日本ファンがまさってい たものの、応援の人数は日本とデンマークが半々だった。

プレトリアに舞台を移した6月29日の対パラグアイ戦では、状況が一転。収容人数4万2858人のロフタス・フェルスフェルト・スタジアムに、3万 6742人のファンが集まった。席の86%が埋まった計算にる。
 
勝てるわけがないと思っていたデンマークを3対1で打ち破り、ベスト16に進出した日本代表。W杯オフィシャルシャツを着て、青と白に染めたアフロヘアのカツラをかぶった若い女性から、日の丸を振りまわしながら奇声をあげる老人、いかにもウソっぽいチョンマゲ、ヨロイ姿のお兄さんまで、ファンはノリにノッていた。

日本人だけではない。顔を白く塗り、安物のお土産っぽいポリエステルの着物を怪しげにはおった白人女性の一群。金髪をジェルで逆立てて、真っ白く塗った額 に赤でJAPAN、両頬に赤い丸を描きこんだ少年。「闘魂」ハチマキを得意げに締めたおじさん。圧倒的に日本を応援する人が多い。

南アフリカで、日本代表の知名度は低い。マスコミが取り上げるのは、ヨーロッパや南米の強豪ばかり。日本代表のニュースや情報は殆ど流れなかった。熱心な サッカーファンでもない限り、知っている日本選手の名前はせいぜい「ホンダ」。それも、車メーカーのおかげで覚えやすいからだろう。そこから連想して、 「カワサキ」とか「ヤマハ」とか勝手に叫んでいる。では、この日の人気はどこから?

第1ラウンドを勝ち残った16カ国のうち、半数が南米の国であることから、少数派のアジアの国を応援することにしたのか。世界ランキング30位のパラグアイと45位の日本のうち、弱い者に同情する判官びいきのためか。殆どの南ア人が具体的なイメージを持たないパラグアイと違い、中高年にはハイテク、若者にはアニメと、日本の一般的な知名度が高いためか。それとも、ハチマキ、キモノ、日の丸など、コスチュームに取り入れ易いという単純な理由だろうか。

PKによる惜敗後、スタジアムから駐車場までシャトルバスに乗った。満員バスの乗客は、8割黒人、1割白人、残りがインド系、カラード(混血系)、中国系など。南アフリカの人口構成の縮図となった。ふっきれないムードの中、太鼓を抱えた黒人のおばさんが「パラグアイは点を集めただけ。勝ったのは日本!」と変な節をつけて歌いだす。10歳くらいのインド系少年が「日本は負けたよ」と不思議そうな顔。「あんた、どこに目をつけてるの!」とおばさん。「さあ、みんなで歌いましょう! パラグアイは点を集めただけ。勝ったのは日本!」

2、3人歌い始めるが、残りはきまり悪そう。ついに、白人の青年が「僕だって日本を応援したよ。でも負けは負け。よく戦ったじゃないか。」おばさんと口論になった。周囲の人々も加わってカンカンガクガク。ブブゼラや太鼓まで参加し、バスの中は大騒ぎ。

その時、誰かがバス中に響き渡る太い声で「ビーバ、ジャパン、ビーバ!」 アパルトヘイト時代、解放運動の集会で「ビーバ、ANC、ビーバ!」「ビーバ、ネルソン・マンデラ、ビーバ!」とやったノリである。別の声が「ビーバ、バファナバファナ、ビーバ!」と南ア代表を称える。踊り始める人も出てきた。

そのまま駐車場まで15分、ブブゼラを持っている人は息が切れるまで吹きまくり、持っていない人は「ビーバ、ジャパン、ビーバ!」「ビーバ、バファナバファナ、ビーバ!」。騒々しいこと、この上ない。バスの中は熱気にあふれ、皆、なんとなく幸せな気分に。まさに、混沌の中の調和。様々な人種や文化が混在しながら、なんとなくひとつの国にまとまっている南アらしい一日の締めくくりとなった。

2010/06/25

ブブゼラ 17世紀にもあった!?!

ブブゼラが世界的に有名になるにつれ、数人が「我こそは発明者!」と名乗りをあげている。

今のところ一番古いのは、クワズルナタール州のNazareth Baptist Church、通称「シェンベチャーチ」。1910年、「預言者」イサイア・シェンベ(Isaiah Shembe)が創始したアフリカ生まれのキリスト教一派。約400万人の信者を持つ。この預言者自らが、1910年にブブゼラを発明したというのである。

だが、1660年に描かれたこの絵に見られるように、ブブゼラもどきの耳障りなラッパはもっと昔からあったかも。

2010/06/16

これで完璧 南アフリカW杯用語集

ついに開幕したアフリカ大陸初のサッカーワールドカップ(W杯)。3連敗してさっさと帰国の途につくと思われた日本代表が初戦勝利。「第1次リーグを突破できない史上初のホスト国」と陰口を叩かれていた南アフリカ代表は、初戦を引き分け国民を狂喜させたが、第2戦ではウルグアイに完敗した。
 
南ア代表チームは、アパルトヘイト廃止後の1992年に設立された。愛称は「バファナバファナ」(Bafana Bafana)。「バファナ」とは「少年たち」のこと。「バファナバファナ」と繰り返すと「ゴー!ゴー!ボーイズ!」と声援を送っているようなニュアンスになる。
 
2010年W杯のスローガンは、「Ke Nako. Celebrate Africa's Humanity」。「ケ・ナコ」は「It’s time」の意。南アにとって、アフリカにとって、「待ちに待った時がやってきた!」との意気込みが感じられる。
 
マスコットは「ザクミ」(Zakumi)。フサフサした緑の髪がライオンのタテガミを思わせるが、実はヒョウ。南アフリカを示す「za」とアフリカ諸言語で数字の10を意味する「kumi」から名付けられた。1994年6月16日生まれ。第1回民主総選挙が行われマンデラ大統領が誕生した1994年と、ソエト蜂起の記念日6月16日をくっつけたのだろう。当年16歳。ヒョウにしては随分お年寄りかも。
 
扱いにくいと不評の公式ボール「ジャブラニ」 (Jabulani)。「喜び」「幸せ」「祝福」を意味する男の子の名前だ。
 
昨年のコンフェデ杯で世界に知れ渡った応援ラッパ「ブブゼラ」(vuvuzela)。語源に関しては、ズールー語の「騒音を立てる」、タウンシップのスラング「シャワーを浴びる」など諸説ある。1970年代には既に、アルミニウム製がスタジアムで見られた。プラスチック製は2001年、南ア企業マシンケダネ・スポーツ社が月間500本の生産を開始。同社ではW杯期間中、150万から200万ランドの売り上げを見込んでいる。安い中国製は1本20ランドから。

南アサッカーファンの必需品その2は、「マカラパ」 (makarapa)。工事現場で使われるプラスチック製ヘルメットを改造したもの。元々、田舎から都会に出てきて、鉱山や工事現場で日銭を稼ぐ労働者のことだった。彼らが作業ヘルメットを持って故郷に戻ったことから、マカラパ(単数形はレカラパ)は、堅い帽子を指すようになった。
 
サッカーグッズ「マカラパ」の発明者は、アルフレッド・バロイ氏。興奮したファンが投げるビール瓶などから身を守るため、1979年、ヘルメットをスタジアムに持って行ったのが最初。現在では、ファンによるクリエイティブな手製のものから工場生産品まで、様々な色やデザインの「マカラパ」が目を楽しませる。200ランドから400ランド程度。
 
オフィシャルスポンサーである携帯電話サービスプロバイダーのMTNは、「アヨーバ!」(Ayoba)をW杯用広告スローガンに使用。流行らせようと一大キャンペーンを繰り広げている。「カッコイイ」「万事OK」を意味するスラングだが、サッカー場では「頑張れ!」「よくやった!」といった声援となる。

19日のオランダ戦で日本チームが得点したら、声を揃えて「アヨーバ!!」

 (2009年12月4日、「ジャブラニ」お披露目会でのベッカム)

2010/06/02

南アチームの秘密兵器 ブブゼラ

南アサッカー観戦の必需品といえば、「ブブゼラ」。プラスチック製、長さ約60センチのラッパだ。黄色など賑やかな色のものが多い。いかにも安っぽいが、バカにしてはいけない。便秘の象を思わせる、うっとおしい大騒音をかもしだす。

では、その威力やいかに。

最近ドイツの研究所で行われた比較実験によると、10センチの距離で123.9デシベル。スタジアムへの持ち込みが禁止されているエアホーンが123.2デシベル、VfBシュトゥットガルトのサポーターの歌声が121.4デシベル、カウベルが113.6デシベル、サンバドラムが110.5デシベルだった。ブブゼラの独り勝ちである。

因みに、飛行機のエンジン近くの騒音が120デシベル、前方2メートルの自動車の警笛が110デシベル、電車通過時のガード下が100デシベ ル、正面5メートルにいる犬の鳴き声が90デシベル程度。

人間の聴覚が耐えられる、騒音による苦痛の限界は、120デシベル。更に、100デシベルの騒音に15分さらされると、聴覚を害する危険があるというから、ブブゼラあっぱれ!と感心してばかりもいられない。

ひとつでも耳をふさぎたくなるほどうるさいのに、数万人が一度に鳴らしたら恐ろしいことになる。昨年のコンフェデ杯で、試合中絶え間なく響き渡るブブゼラに閉口した外国チームが、W杯でのブブゼラ禁止を提案したほどだ。

敵の戦意を削ぎ、戦略をかく乱することから、南アナショナルチーム「バファナバファナ」の「秘密兵器」「12番目の選手」と 評されることも。コーチのカルロス・パレイラは、スタジアムへのブブゼラ持参を南アファンに呼びかけている。

W杯のおかげで、以前はブブゼラに鼻もひっかけることのなかった高級 ショッピングモールでも、販売されるようになった。南アの国旗が描かれたW杯特別仕様や、ビーズ作 りの豪華版なども店頭を飾る。世界のファッションアイテムとなる日も近い?

(高級ショッピングモールに並ぶファッショナブルなブブゼラ)

(参考資料:2010年5月22日付「Saturday Star」など)

2010/05/25

W杯グッズでお祭り気分

ワールドカップ開幕まであと2週間ちょっと。バファナバファナが弱いせいか、今ひとつ盛り上がりに欠けていたヨハネスブルグでも、やっとお祭りムードが高まって来た。

土産物店、スーパー、スポーツショップなどで、ワールドカップグッズのオンパレード。各チームのユニフォーム、各国の国旗、サッカーボール型灰皿、ザクミ人形、マグカップ・・・。



日本チームサポーター用のリストバンドを見つけた。



路上行商人にとっても、かつてない稼ぎ時。普段は赤信号で止まった車相手に、ハンガー、身分証明書入れ、自家用車用携帯電話チャージャー、サングラス、靴下、果物などを売っている人たちが、賑やかな色の国旗を腕一杯に抱えている。一番人気はなんといっても、南アフリカ。ポルトガル、ドイツ、ブラジル、イタリア、ナイジェリアの旗も人気があるとか。


なかでも良く売れているのが、車につけるタイプ。クリップで窓に挟むもの、アンテナにつけるもの、サイドミラーにかぶせるミトン型などがある。お値段も20ランド(約260円)とお手頃。



マイカーだけではない。マイホームでも、南アの国旗を掲げる人が増えた。国旗を手にする人々の笑顔は、心なしかいつもよりちょっぴり誇らしげに見える。犯罪、失業、エイズ、汚職など、山積みする問題を一時忘れてお祭り気分に浸るのも、たまにはいいかもしれない。