2011/08/11

米ボランティア、アフリカの少女に対する性犯罪で逮捕

HP掲載写真
「私は31歳の元平和部隊ボランティア、(・・・)アフリカへの愛を自任しています。(・・・)最近、南アフリカの小さいNGOで1年働き、HIVエイズプログラム充実と組織作りにたずさわりました。その前はケニアで10か月、孤児たちや年長の子供たちと働きました。現在、開発の分野で次の冒険を探しているところです。」

ジェシー・オズマン(Jessee Osmun)はHPのプロフィールにこう書いている。

一番最近の投稿(8月4日付)でオズマンは、先進国の若者たちに対して、勇気を出してアフリカのために尽くすよう、激励の想いを綴っている。現地で活動を成功させるには、情熱だけでは不十分で、地に足のついた価値観を持っていないといけない、などのアドバイスも与えている。

オズマンは当分ブログを更新しないだろう。最後にブログを更新した8月4日の夜、コネチカット州で逮捕されてしまったからだ。

南アフリカ共和国クワズルナタール州で、6歳以下の幼女少なくとも5人に対し、性的いたずらをした容疑で。

「平和部隊」(Peace Corps)とはケネディ大統領の提唱により1961年設立された、米国政府の後援によるボランティア組織。2010年度の予算4億ドル。創立以来、139か国に20万人以上の若者を送ってきた。通常、3か月の研修の後、24か月現地で働く。契約更新可能。南アフリカには現在、152人の平和部隊ボランティアがいる。

オズマンは昨年3月、平和部隊に参加。2か月後に、クワズルナタール州のウムヴォティ・エイズセンター(Umvoti Aids Centre)に送られた。同センターは、エイズウィルスに感染した人々の「安息の地」(haven)。年間2万人に治療を施し、3歳~15歳の子供たちの面倒も見ている。

今年6月初め、オズマンは突然ジョハネスバーグに出てきて、「もう南アフリカにはいたくない。アメリカに帰りたい」と帰国申請をし、あっという間に南アを去った。6月2日にはアメリカに着いていたらしい。

実はその直前、センターの経営陣が子供たちにいたずらをしていることについて、オズマンを問い詰めたのである。幼女にお菓子を与えて、オーラルセックスをさせていたという。2週間後、コミュニティの人たちが平和部隊に懸念を伝えた時には、オズマンは既に南アを離れていた。

平和部隊事務局によると、オズマンは書面で、「約5か月間にわたり、週2日、2人の幼女とオーラルセックス、1人と性行為をしていた」と認めた。

「国外で未成年と性行為に及んだ」罪で有罪判決を受ければ、最高30年の懲役と25万ドルの罰金。

南アフリカとアメリカの関係者は、子供の世話を任せた人間が信頼を裏切ったことに、大きなショックを受けている。それも、HIV陽性という重い運命を背負った子供たちだ。母親のお腹の中にいるうちにHIVに感染してしまったか、HIV陽性の男性にレイプされた子供たちだ。親をエイズで亡くした孤児も多い。短い人生で、既に数えきれないほどのトラウマを経験しながらも、力強く生きている子供たちだ。

被害に遭った少女たちは、現在、治療とカウンセリングを受けている。

オズマンが永久に「次の冒険」に出ないことを望む。

(参考資料:2011年8月6日付「Saturday Star」など)

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