このほど、『モノクル』誌の第8回「世界で最も住みやすい都市ランキング」(Most Liveable Cities Index)が発表された。正式名は「生活の質調査2014」(Quality of Survey 2014)。
Quality of Life Survey 2014 (Monocle) |
住みやすい都市ランキングはいくつかあるが、『モノクル』誌が重視するのは、安全性・犯罪の少なさ、世界とのつながり易さ、気候・日光、建築の質、公共の交通機関、許容度、自然環境、都市デザイン、ビジネス環境、積極的な政策決定、医療など。
公表された25都市の11位から25位を見てみよう。
25位 ブリスベン(オーストラリア) 新規
24位 オスロ(ノルウェー) 新規
23位 ポートランド(アメリカ) 昨年と同じ
22位 リズボン(ポルトガル) 新規
21位 バルセロナ(スペイン) 昨年と同じ
20位 ハンブルグ(ドイツ) 昨年16位
19位 アムステルダム(オランダ) 昨年22位
18位 パリ(フランス) 昨年14位
17位 マドリッド(スペイン) 昨年18位
16位 シンガポール(シンガポール) 昨年16位
15位 バンクーバー(カナダ) 昨年19位
14位 ベルリン(ドイツ) 昨年20位
13位 香港(中国) 昨年11位
12位 オークランド(ニュージーランド) 昨年10位
11位 シドニー(オーストラリア) 昨年9位
24位 オスロ(ノルウェー) 新規
23位 ポートランド(アメリカ) 昨年と同じ
22位 リズボン(ポルトガル) 新規
21位 バルセロナ(スペイン) 昨年と同じ
20位 ハンブルグ(ドイツ) 昨年16位
19位 アムステルダム(オランダ) 昨年22位
18位 パリ(フランス) 昨年14位
17位 マドリッド(スペイン) 昨年18位
16位 シンガポール(シンガポール) 昨年16位
15位 バンクーバー(カナダ) 昨年19位
14位 ベルリン(ドイツ) 昨年20位
13位 香港(中国) 昨年11位
12位 オークランド(ニュージーランド) 昨年10位
11位 シドニー(オーストラリア) 昨年9位
そして、ベストテンは・・・? 『モノクル』誌のコメント付きで紹介する。
10位 福岡(日本) 昨年12位
我が道を行く小さい都市の好例。(小さい都市って、人口150万なんですけど。。。)
9位 京都(日本) 昨年13位
古代の首都だが博物館的存在ではなく、真に21世紀の都市。
8位 ミュンヘン(ドイツ) 昨年と同じ
ベルリンほど世界の注目を浴びないものの、素晴らしい教育と犯罪の少なさが魅力。
7位 チューリッヒ(スイス) 昨年6位
3世代にわたる質の高い製本屋が存在する工芸の町。
6位 ウィーン(オーストリア) 昨年5位
ヨーロッパでもこれほど急速に変貌を遂げつつある都市は少ない。
5位 ヘルシンキ(フィンランド) 昨年3位
清潔で、立派で、見事に運営された都市。少なくとも夏は明るい。
4位 ストックホルム(スウェーデン) 昨年7位
興味を惹く建設プロジェクトがいくつかある。
3位 メルボルン(オーストラリア) 昨年2位
太陽とサーフィングで有名だが、文化都市としても他の追随を許さない。
2位 東京(日本) 昨年4位
大都市の経済的文化的利点を提供しながら、都市化に伴う荒廃がない。
1位 コペンハーゲン(デンマーク) 昨年と同じ
食べ物、飲み物から文化、デザインまでコペンハーゲンはナンバーワン。
我が道を行く小さい都市の好例。(小さい都市って、人口150万なんですけど。。。)
9位 京都(日本) 昨年13位
古代の首都だが博物館的存在ではなく、真に21世紀の都市。
8位 ミュンヘン(ドイツ) 昨年と同じ
ベルリンほど世界の注目を浴びないものの、素晴らしい教育と犯罪の少なさが魅力。
7位 チューリッヒ(スイス) 昨年6位
3世代にわたる質の高い製本屋が存在する工芸の町。
6位 ウィーン(オーストリア) 昨年5位
ヨーロッパでもこれほど急速に変貌を遂げつつある都市は少ない。
5位 ヘルシンキ(フィンランド) 昨年3位
清潔で、立派で、見事に運営された都市。少なくとも夏は明るい。
4位 ストックホルム(スウェーデン) 昨年7位
興味を惹く建設プロジェクトがいくつかある。
3位 メルボルン(オーストラリア) 昨年2位
太陽とサーフィングで有名だが、文化都市としても他の追随を許さない。
2位 東京(日本) 昨年4位
大都市の経済的文化的利点を提供しながら、都市化に伴う荒廃がない。
1位 コペンハーゲン(デンマーク) 昨年と同じ
食べ物、飲み物から文化、デザインまでコペンハーゲンはナンバーワン。
だが、「日本、やるじゃん。すごい!」と手放しには喜べない。『モノクル』誌ランキングと比される、英『エコノミスト・インテリジェンス・ユニット』(Economist Intelligence Unit)や米コンサルト会社「マーサー」(Mercer)の住みやすい都市ランキング上位に、日本の都市は全く入っていないのだ。格付け基準の違いだろう。
参考までに、『エコノミスト・インテリティント・ユニット』とマーサー社の最新ランキングは次の通り。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニット「住みやすさランキング」(Liveability Ranking and Overview) 2013年
1位 メルボルン(オーストラリア)
2位 ウィーン(オーストリア)
3位 バンクーバー(カナダ)
4位 トロント(カナダ)
5位 アデレード(オーストラリア)
6位 カルガリー(カナダ)
7位 シドニー(オーストラリア)
8位 ヘルシンキ(フィンランド)
9位 パース(オーストラリア)
2位 ウィーン(オーストリア)
3位 バンクーバー(カナダ)
4位 トロント(カナダ)
5位 アデレード(オーストラリア)
6位 カルガリー(カナダ)
7位 シドニー(オーストラリア)
8位 ヘルシンキ(フィンランド)
9位 パース(オーストラリア)
10位 オークランド(ニュージーランド)
『エコノミスト・インテリジェンス・ユニット』のランキングは英語圏に偏り過ぎるという批判がある。
マーサー「生活の質ランキング」(Quality of Living) 2014年
1位 ウィーン(オーストリア)
2位 チューリッヒ(スイス)
3位 オークランド(ニュージーランド)
4位 ミュンヘン(ドイツ)
5位 バンクーバー(カナダ)
6位 デュッセルドルフ(ドイツ)
7位 フランクフルト(ドイツ)
8位 ジュネーブ(スイス)
9位 コペンハーゲン(デンマーク)
2位 チューリッヒ(スイス)
3位 オークランド(ニュージーランド)
4位 ミュンヘン(ドイツ)
5位 バンクーバー(カナダ)
6位 デュッセルドルフ(ドイツ)
7位 フランクフルト(ドイツ)
8位 ジュネーブ(スイス)
9位 コペンハーゲン(デンマーク)
10位 ベルン(スイス)
マーサーランキングのクライテリアは、安全性、教育、衛星、医療、文化、環境、娯楽、政治経済の安定性、公共の交通機関などとのこと。
因みに、『エコノミスト・インテリジェンス・ユニット』では、世界で最も住みにくい都市ランキングも発表している。2013年、世界でも最も住みにくいとされたのは・・・。
1位 ダマスカス(シリア)
2位 テヘラン(イラン)
3位 ドゥアラ(カメルーン)
4位 トリポリ(リビア)
5位 カラチ(パキスタン)
6位 アルジェ(アルジェリア)
7位 ハラレ(ジンバブエ)
8位 ラゴス(ナイジェリア)
9位 ポートモレスビー(パプアニューギニア)
2位 テヘラン(イラン)
3位 ドゥアラ(カメルーン)
4位 トリポリ(リビア)
5位 カラチ(パキスタン)
6位 アルジェ(アルジェリア)
7位 ハラレ(ジンバブエ)
8位 ラゴス(ナイジェリア)
9位 ポートモレスビー(パプアニューギニア)
10位 ダッカ(バングラディシュ)
「住めば都」という言葉があるけれど、この10都市はどうなんだろう。。。
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✤この投稿は2014年6月30日付「ペンと絵筆のなせばなる日記」掲載記事を一部変更したものです。
【関連ウェブサイト】
Monocle
Eonomist
Mercer
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